楽天グループは5月30日、購買データや一般消費者へのアンケート調査をもとにした「『楽天市場』2024年夏のトレンド予測」を発表した。
20代~80代男女1,000人を対象に4月に実施した調査によると、外出時に使用したことのある暑さ対策商品は、「日傘」「日除け帽子」「接触冷感服・機能性インナー」「携帯扇風機(ハンディファン)」「ネックリング、冷却タオル」などが上位に。
近年、暑さ対策商品はユーザーの目的や用途に合わせて進化している傾向にあり、例えばハンディファンは、従来型の手持ちタイプに加え首掛けタイプ、ベビーカーに取り付けられるタイプなど多様化しており、そのほかにも、ミスト噴射機能のあるドリンクボトル「ドリンクミスト」や「ミストシャワー傘」、帽子の内側に入れる「帽子用クールパッド」などの商品が登場するなど、今年の夏は、こうした利用シーンに合わせて使い分けられる商品に注目が集まるとみられる。
また、「楽天市場」における日傘の流通総額は2019年からの4年間で約4.3倍に拡大。特に、男性による購入は約23.8倍と大きく伸長。男性向けの日焼け止めについても2023年の流通総額が前年比約3.8倍、日焼け止め機能を持つBBクリームは約4.3倍と、日焼け対策全体への関心も高まっているよう。
さらに子ども向けの暑さ対策においても、日常的に使用するアイテムに冷却機能などを追加できる商品が人気を集めており、ランドセルパッドの2023年における流通総額は前年同期比で約1.7倍、ベビーカー保冷パッドは約1.2倍、子ども用日傘が約1.3倍に伸びるなど、今夏もさらなる伸びが期待されるという。
次に、節約を意識するカテゴリをファッションや家電など12項目の選択肢から尋ねたところ、1位「食品」、2位「光熱費」、3位「外食」、また少し贅沢をしたいカテゴリには、1位「外食」、2位「食品」、3位「ファッション」という結果に。どちらも食関係が上位にランクインしており、「節約しつつも食を楽しみたい」という意識が高いよう。
それを裏付けるかのように「楽天市場」では、食費の節約につながり、かつ料理を趣味のように楽しめるキッチン家電「節約ホビー飯家電」の直近3カ月の流通総額が、前年同期比で約2倍と好調に推移しているという。
グルメでは、世界各国からのお取り寄せグルメの流通総額がここ数年で拡大しており、上位20カ国の2023年の流通総額は、2019年比で約3.3倍に伸長。中でもシンガポール料理が約14.2倍、ペルー料理が約14.1倍、トルコ料理とメキシコ料理が約6.7倍と大きく伸びている。
なお、楽天市場では6月3日〜8月30日にかけて、冷感寝具、暑さ対策家電など家の中での対策グッズ、紫外線対策商品などお出かけ時の対策グッズなど、夏を快適に過ごすためのコンテンツを紹介する「楽天市場 2024年暑さ対策フェア」を開催する。