日本テレビ系ドキュメンタリー番組『NNNドキュメント’24』(毎週日曜24:55~)が、YouTubeで配信するショートコンテンツ『Nドキュポケット』が、第61回ギャラクシー賞(主催:放送批評懇談会)でフロンティア賞を受賞。31日、都内ホテルで行われた贈賞式に、今村忠プロデューサーと斉藤真也ディレクターが登壇した。
30分(特別版は60分)の放送を、4~6分程度に編集し、YouTubeで配信する『Nドキュポケット』。今年4月末時点で187本が公開され、総再生回数は2億に迫っている。100万回再生を超える作品が39本、最多は1,480万回という爆発的な数字を記録し、20~30代の若い年齢層も含めた新しい視聴者を開拓していることが評価された。
今村氏は「2019年の年末に始めた当初は、“あいつら何をやってるんだ?”、“30分~1時間ある番組を、たった5分にするなんて、できるわけないだろう”と不思議な目で見られていましたが、それでも心折れずにずっとやり続けて、そのうちに皆さんに支持されるようになりました」と、これまでを回想。
『Nドキュポケット』を始めた経緯について、「私は番組のプロデューサーですが、『NNNドキュメント』が大好きで、毎回作品が出来上がるたびに感動してうるうるするんですけど、日曜の深夜の放送なので、なかなか見てくれる人が少なく、知らない人も多い。これがすごく悔しかったんです。全国の日本テレビ系列の放送局の方が、熱い思いと愛情で作っているにもかかわらず、知らない人が多いというのがすごく悔しくて、そこから皆さんに“スマホで見れるNNNドキュメント”を作りたいので協力してくださいと言ったら理解してくださって、今に至るんです」と明かす。
ほぼ1人で編集を担当するという斉藤氏は「テレビの作品という考えではなく、ネットのユーザーに刺さるように、始めから強い言葉や強い映像を使うようにして、電車に乗って1駅分で涙が出てしまうような作りにしています」と、編集における意識を語った。