今年1月クールに放送されたTBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』が、第61回ギャラクシー賞(主催:放送批評懇談会)でテレビ部門特別賞とマイベストTV賞第18回グランプリを受賞。31日、都内ホテルで行われた贈賞式に、主演の阿部サダヲ、磯山晶プロデューサー、金子文紀監督が登壇した。
令和と昭和をタイムリープさせるという設定について、磯山氏は「宮藤官九郎さん脚本で阿部サダヲさんが主演された大河ドラマ『いだてん』(NHK)で、阿部さんが演じられていた“まーちゃん”が令和にいたらすごく迷惑だろうなと思って(笑)、そういう観点で令和と昭和を行ったり来たりしたらいいかなと思いました」と、アイデアのきっかけを紹介。
また、今回の脚本について、「宮藤官九郎さんの初稿を読んだ時に、一番最初のセリフが『おい起きろブス! 盛りのついたメスゴリラ!』だったんですけど、それを最初に読んだ時は本当にドキドキしました」と振り返りながら、「この攻めの姿勢を守らなきゃいけないなと思いましたし、スタッフ・キャストがみんなこの気持ちを最後まで持ち続けなきゃいけないなと思いましたし、とにかく守りに入らないで良かったなと、今日改めて思っております」と語った。
主演の阿部については、「ずっと昭和と令和を行き来して、気がついたことを大声で言って、歌ったり踊ったり、孫と娘の心配して、いろいろ大変だったと思うんですけど、いつも優しくて、阿部さんじゃなきゃできない小川市郎さんを作っていただきまして、最高の座長でした。本当にありがとうございます」と感謝。
最後に続編の可能性を聞かれると、「宮藤官九郎さんがこの企画を書く時に、“大きい声では言えないことを代弁して、溜飲を下げることを目指している”とおっしゃっていたので、まだ大きい声では言えないけど、代弁して皆さんの溜飲が下がるようなことが見つかれば、ぜひとも撮影したいと思っております」と話した。