昔のお蕎麦屋さんは居酒屋でした。飲んだ後に〆で食べるのが蕎麦でした。屋台で蕎麦を出すようになり庶民の食べ物になりました。
昼から気兼ねなく飲める店が平塚駅の駅チカにあります。
お酒の好きな方にとって昼から蕎麦焼酎で一杯やるのはたまらないですよね。このお店はお酒好きの方は勿論、地元の奥様方のランチ会やサラリーマンの皆様で開店間もない時間から混雑しています。そんな中で周りを気にせずのんびりとした時間を過ごさせて頂きました。蕎麦焼酎は蕎麦湯で割ると口当たりがとても柔らかくなり、昼なら一合でもかなりいい気持ちになれます。
先ずは蕎麦屋で飲むおつまみの代表と言えば「そば味噌」です。
ねっとりとした食感の味噌にクリスピーなそばの実の食感と香ばしさがたまりません。味噌は塩気の薄いマイルドな風味です。居酒屋にありがちな酒を進ませる濃い味付けとは一線を画します。最近世の中は「甘塩っぱい」ブームですが、ここのおつまみはきりっとした風味です。
次も居酒屋の定番の油揚げの納豆包みです。
家庭で食べるものとの違いは、型で押したように綺麗な長方形になっている所です。大根おろしとしょうががとても良く合います。
居酒屋の卵焼きは大人のおつまみです。
ご主人のこだわりでランチタイムはオーダーを受けない常連さんイチ押しメニューです。お寿司屋さんでも卵焼きはベテランしか担当出来ない調理に気を使う逸品です。こちらもおろし醤油で頂く酒の肴の位置づけです。
やっぱり最後は冷たい手打ちそばで締めたいですね。
そばの旨さをダイレクトに味わいたいなら秋冬でも冷たい蕎麦を私はおすすめします。天ざるの具材は季節により異なります。春秋は季節の山菜や香り豊かな茸を楽しめます。中太の手打ちそばには出汁の効いた甘くない蕎麦つゆがとても良く合います。
ご主人にお話を伺いました。
お店は1968年にお父様が創業、今年で55年目です。1996年にお店を継がれてお父様は大磯で新たに「昭庵」を営まれているそうです。地元の旦那衆以外に常連さんのお一人様も多く、カップルやファミリー、老若男女に愛されているお店です。そば粉は北海道産で毎日打つ分だけ石うすで引いています。蕎麦つゆは枕崎産の本枯節を使用した江戸前の辛口です。
店舗情報
【南甫流手打蕎麦 相州】
■住所:〒254-0043 神奈川県平塚市紅谷町6-22
■電話番号:0463-22-2862
■営業時間:火曜~土曜 11:30-14:45(ラストオーダー14:15) 17:00-22:00(ラストオーダー21:30) 日曜、祝日 11:30-19:30(ラストオーダー19:00)
■定休日:月曜日
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