サイベックス(CTP JAPAN)は5月30日、「チャイルドシートの使用実態」に関する調査の結果を発表した。調査は2024年3月1日~3月2日、車を所有している20代~40代の子持ち(1歳~4歳児)男女1,006人を対象にインターネットで行われた。
チャイルドシートの使用頻度は?
チャイルドシートの使用頻度は高く、自家用車がある人は頻繁に子どもを連れてお出かけしていることがわかる。また、前向き・後向きでは、子どもの様子を瞬時に確認できることや、お世話のしやすさなどの観点からか「前向き装着」の使用率が高い結果となった。
チャイルドシートに関するお困りごとは?
親がチャイルドシートで最も苦労しているのは、乗せ下ろし時の「子どもにベルトを装着する」ことだとわかった。
ベルトからの抜け出しを経験した割合とその頻度は?
約6割が、安全性に大きく関わる「子どものベルト抜け出し」を経験。そのうち、4人に1人が、2回に1回以上の割合で経験していることがわかった。子どものチャイルドシートの5点式ベルトからの抜け出しは、正しい装着(メーカーによって異なるが、ベルトと子どもの間に手のひら1枚入る程度からぴったり装着)ができていないことが原因の1つと考えられる。そこで、子どものチャイルドシートの5点式ベルトの抜け出しを経験したことがある人に、抜け出しが発生してしまう程ベルトを緩くつけてしまう原因を尋ねた。
ベルトを正しく調節できない原因は?
子どもの抜け出しが発生してしまう程ベルトを緩くつけてしまう理由として「子どもが嫌がるから」「ベルトの調整が大変だから」が約半数が占めた。
ベルトを正しく装着していないと、ベルトからの抜け出しだけではなく、急ブレーキの際に子どもが飛び出してしまったり、ベルトが首に巻きつき窒息してしまったりするおそれもある。また、チャイルドシートの安全性能も十分に発揮されない。
求められるチャイルドシートとは?
最後に、「どんなチャイルドシートであれば、快適に安全に使用できると考えるのか」聞いたところ、「ベルトを速やかに留められる」「ベルト調整が楽」「ベルトから抜け出せない」が上位となった。