夜のあいさつに使う「こんばんは」。日常的に使うあいさつですが、「何となく暗くなってきたら」など、だいたいの時間で使っている方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「こんばんは」は何時から使うのが適切なのか見ていきましょう。また、「おはよう」「こんにちは」についても解説します。
「こんばんは」は何時から使えるあいさつ?
あたりが暗くなってきたらさまざまな場所で使う「こんばんは」ですが、具体的には何時から使える言葉なのでしょうか。
ここからは、「こんばんは」の定義を詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。
「こんばんは」は日没後に使う
「こんばんは」は、日没後に使うあいさつとされていますが、日が沈んだからといってすぐに暗くなるわけではありません。日没後も明るい時間が続くため、「こんばんは」を使うべきか「こんにちは」を使うべきか迷ってしまうことがあるでしょう。
「こんばんは」を使う時間は、一概には決められていません。一般的には「暗くなってきたら使う」といったイメージが強いため、明確な時間が決められておらず、その地域にあわせ日没後に暗くなってきてから使われていることが多いのです。
そのため、自分からあいさつする場合は自分の判断で構いませんが、あいさつを返す場合は、相手の使う「こんばんは」に違和感を覚えたとしても、相手に合わせて同じあいさつで返すとよいでしょう。
地域によって日没の時間帯が異なる
NHK放送文化研究所の12月の調査によると、「こんばんは」は何時から使えるのか、という問いに対し、北海道では17時からと回答した方が50% 以上、九州・沖縄では18時からと回答した方が60% 以上という結果でした。
また、地域だけではなく、冬や夏など時期によっても日没の時間は異なるので、この結果が一年中適応されるわけでもありません。
そのため、「こんばんは」を使う時間帯は深く考えずに、周りの明るさで判断して問題でしょう。
「おはよう」や「こんにちは」は何時から?
「こんばんは」は、その地域や時期に合わせて日没後、暗くなってきてから使うということがわかりました。それでは、「おはよう」や「こんにちは」はどうでしょうか。
「おはよう」は朝に使うあいさつ、「こんにちは」は昼間に使うあいさつです。これらにも「こんばんは」と同様に、使える時間が明確に決められているわけではありませんが、「おはよう」は、日が昇ってから9~10時までは違和感なく使えるとされています。
NHK放送局文化研究所の調査によると、3分の1の方が、10時に「おはよう」を使うことに違和感があると回答しています。
また、「こんばんは」は、17~18時から使っていることから、10~17時くらいまでは「こんにちは」が適しているといえるでしょう。
しかし、「おはよう」は朝だけでなく昼や夜にも使われている場合があります。たとえば、ホテルや飲食店などでは、人によって出勤する時間が異なります。そのため、さまざまな時間に出勤してくる社員に対して、一日中「おはよう」が使われているのです。
明確な基準はないが「こんばんは」は日没後に使われる
今回は、「こんばんは」は何時から使えるのかについて解説してきました。
「こんばんは」は、何時から使えるのか明確な時間が決められていないため、その地域や時期に合わせ日没後に使います。冬の北海道では17時から使っている方が多く、九州・沖縄では18時から使っている方が多いことから、冬は17~18時から使うとよいでしょう。
また、「おはよう」は日が昇ってから9~10時まで、「こんにちは」は10~17時くらいまでが使用しても不自然ではない時間帯だといえるでしょう。
はっきりとした基準はありませんが、だいたいの時間帯を覚えておくと違和感なくあいさつができます。