フォーバルGDXリサーチ研究所は、「中小企業の賃上げに関する実態調査」結果を、5月28日に発表した。同調査は、2023年12月11日~2024年2月8日の期間、全国の中小企業経営者973人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 中小企業の半数以上が賃上げを実施、賃上げ予定の企業も61.3%に

賃金上昇の状況について調査したところ、「賃上げを実施した」は52.3%だった。

また、今後の賃上げの予定については「ある」が61.3%となり、中小企業においても賃上げが促進されている結果が確認できた。また、賃金上昇見込みの中小企業の割合は2018年以降で最も高くなる結果となった。

  • 賃上げ率は1%~3%が38.3%、3%~5%が34.7%と大多数に

賃上げ率について調査したところ、「1%~3%」が38.3%、「3%~5%」が34.7%となった。多くの中小企業が賃上げに取り組めているものの、平均賃上げ率の5.25%と比べると低い水準の中小企業が多かった。

  • 賃上げを行えない理由TOP3としては「業績低迷」(36.6%)「景気低迷」(26.8%)「雇用維持の優先」(26.0%)に

また、賃上げ予定がない企業は38.7%と3割以上。賃上げを行わない理由として、「業績低迷」(36.6%)、「景気低迷」(26.8%)、「雇用維持の優先」(26.0%)がTOP3となった。