俳優の檀れい、八嶋智人、近藤公園、トラウデン直美が、7月8日にスタートするカンテレ・フジテレビ系ドラマ『マウンテンドクター』(毎週月曜22:00~※初回15分拡大)に出演することが19日に発表された。
■檀れい、八嶋智人、近藤公園、トラウデン直美の出演決定
完全オリジナルである今作は、山岳医療の現場に放り込まれた青年医師が、様々な想いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していく様子を圧倒的なリアリティとスケール感で描く、長野県松本市を舞台にした山岳医療ドラマ。主演の杉野遥亮は信濃総合病院に赴任してきた青年医師・宮本歩を、大森南朋は歩が赴任する信濃総合病院の循環器内科医として働く、江森岳人を演じ、岡崎紗絵、宮澤エマ、向井康二も出演する。今回新たに発表された4人が演じるのは、杉野・大森演じる山岳医と同じ病院に所属し、日々命に向き合う医療従事者。
檀が演じるのは、主人公の歩が赴任する信濃総合病院の院長・松澤周子。親の跡を継いで信濃総合病院の院長となったが、自身が医大生だった頃に、同学年の江森岳人と出会う。過去のある出来事をきっかけに山岳医療の充実、医療・救助が一体となった体制が必要だという考えに至り、院内で山岳診療に力を入れ始め、山岳医療チーム“MMT(マウンテン・メディカル・チーム)”を発足させる。病院へのレスキューヘリの導入や、各所との速やかな連携が取れるシステム作りなど、山岳医療の新しい未来に向けても奔走。山の素晴らしさと怖さの両方を知る歩が、この先の山岳医療の未来を切り拓く人材だと思っている。
八嶋が演じるのは、信濃総合病院の救命救急医・小宮山太。救命救急のチーフ医師で、経験豊富でスキルもある。救命救急の仕事にプライドを持っているため、山岳医療に対して懐疑的で、協力的ではないのが基本スタンス。山で起こった事故や病気の対応も、救命救急の現場で対応すればいいと思っている。MMTのメンバーに選ばれたことを不服に思っているが、院長発のプロジェクトであり、院長から直々にリーダーに指名されたことで、出世に欲を出して参加。この勢いで副院長の座を狙っている。院長の前では「山岳医療を発展させるため!」と宣言しながら、裏では山岳医療に長けた歩に全て任せればいいと考える。しかし山岳医療に必死に取り組み、患者と向き合おうとする歩や、山岳事故で運ばれてきた患者を救うことを通じて、徐々に考え方が変化していく役どころ。家では恐妻家な一面も。
近藤が演じるのは、信濃総合病院の循環器内科医・掛川康二。神経質かつ雑学を披露しがちで、MMTの中で若干面倒くさがられているが、医師としての腕は確かな医師。紫外線が嫌いで、登山や、MMTが行う山小屋診療所の勤務に否定的だが、次第にチームへコミットしていく。
トラウデンが演じるのは、信濃総合病院のオペ看護師・平早紀。オペ専門のため、救命救急医の小宮山と行動を共にすることが多いが、小宮山をイジる一面も。オペ看護師としては優秀であり、小宮山や歩のオーダーにも即座に対応する。病院イチの噂好きで、歯に衣を着せない発言や、思ったことをすぐ口にする、あっけらかんとした性格。
檀がカンテレのドラマに出演するのは『美しい隣人』以来、実に13年ぶりとなり、主演の杉野とは、今年7月放送の『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』(WOWOW)で親子役を演じることも発表されている。俳優業にとどまらず、バラエティや声優などマルチに活躍する八嶋は、『不適切にもほどがある!』(TBS)で本人役&夫婦共演で大きな反響を呼んだばかり。実力派俳優の近藤は、今年だけでも『厨房のありす』(日本テレビ)、『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日)、『アンチヒーロー』(TBS)など、話題作に立て続けに出演している。ファッションモデルとしてデビューし、報道番組などにも出演するトラウデンは、今作が連続ドラマ初レギュラー出演となる。
■檀れいコメント
――オファーを受けたときの感想を教えてください。
カンテレさんのドラマに出演させていただくのは『美しい隣人』以来で、子供の頃から日常的に触れてきたテレビ局なので、お声がけいただけたのはすごくうれしかったです。オファーを受けうれしいのと同時に、任されるという責任感も生まれ、みんなで一つになって良いドラマにしたいなと強く感じています。今回は山岳医療という分野にドラマとして切り込んでいくので、視聴者の方にもとってもすごく新鮮に目に映るんじゃないかと思います。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
とても楽しいですし、監督はじめスタッフの皆さん、そして俳優部のみんながそれぞれこの作品を大事にしているのがすごく伝わってきて、ステキな現場に参加することができて幸せだなと思っています。
――檀さん演じる“松澤周子”の魅力を教えてください。
包容力だと思います。私が演じる周子は、歩に対して、普通の医師とは違う、山の恐ろしさも山の素晴らしさも理解しながら、ちゃんと患者に寄り添っていける医師になれると、早い段階で見抜いてるんですね。そして周子は、たとえ彼が失敗をしても、それをすべて包み込む覚悟を持っている。彼がやろうとしていることを、「大丈夫、私が責任を持つから」 と背中を押すその強さ・包容力は、上に立つ人間として、とっても魅力的だなと思います。このドラマは、山岳医療の可能性を開こうとしているドラマですが、周子自身もなぜそこに思いを馳せているのか、また主人公の歩がどういう思いで山岳医として成長していくのか、新たな驚きと発見もあると思いますので楽しみにしていただけたらと思います。山岳医療にはいろんな課題がある中で、周子はそれを前に進めていかないと現状は変わらないんだ、という強い思いも持っている女性です。
――主演・杉野さんの印象はいかがですか?
杉野くんとは去年の4月に、ドラマの撮影で初めてご一緒させていただいて。今回は院長と新人の山岳医という関係性ですが、その時は時代劇で親子役で、こんなに早く再共演できると思っていなかったです。今回は関係性も違いますが、前回の信頼関係があるので、また新しく一緒に作品作りができるのは本当にうれしいです。彼にとって、またこの作品が良い作品になればいいなと思いますし、いつも心の中で「頑張れ!」「疲れてない?」と思いながら応援しています。
――『マウンテンドクター』の見どころ、注目してほしいポイントを教えてください。
今まで全く目にしたことがない医療ドラマになると思います。自分の思いを遂げようと奔走する歩や江森先生をはじめ、山岳医療チームにも個性豊かなメンバーがそろっているので、どのシーンも楽しく仕上がっているはずです。また、舞台である長野県松本市の自然の美しさも楽しんで欲しいなと思います。実は、主演映画で松本に3週間程滞在したことがありまして、撮影が終わった時に「長野県に住みたいな」と思うぐらいステキなところだと感じました。皆さんにも雄大な山岳の風景や大自然の美しさにも触れていただきたいですし、山の素晴らしさ・怖さを、山岳医療をドラマを通して知っていただけたらうれしいです。
■八嶋智人コメント
――オファーを受けたときの感想を教えてください。
まず、山岳医療というジャンルを初めて知り、驚きました。台本を読んでいると、山ならではの特殊な環境、病気、ケガなど、医療現場の常識とは違う、自然の中でのアクシデントは想像を超えたところに出てきたりするんだなと、すごくリアリティーがあって面白い内容だと思いました。これまで僕は医療関係の作品で、プライドの高いヤツの役などをたくさん演じてきましたが(笑)、救命救急というジャンルで言えば、デビューして間もない頃に研修医役をしたので、今回は救命救急のチーフ医師役ということで、ずいぶん成長したなと思います(笑)。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
今回は山岳医療チームとは言え、役的に衣装の色もみんなバラバラですし、そんなバラバラの人たちが集まってどうチームになっていくのかがすごく楽しみです。僕自身はいつでも楽しくいたいですし、何より現場が大好きなので、撮影を重ねていく中で最高のチームになっていけたらいいなと思います。
――八嶋さん演じる“小宮山太”の魅力を教えてください。
院長に媚びへつらい、下の者には偉そうにし、プライドが高く、恐妻家で……自分に近い感じでしょうか(笑)。実際の奥さんとも、教祖と信者のような関係です(笑)。俳優の方が台本に合わせていかなきゃいけない職業ではありますが、今回そういう意味ではちょっと僕に近しい役なので、入りやすい台本です。ただ、医療の現場に向き合った時には、目の前の患者を救うんだという医者の初期衝動は持ち合わせている役だと思うので、そこを忘れていない小宮山の根本的な部分も大事に演じていきたいと思います。そして、救命救急医としては経験を重ねてきたけれど、山岳医療に関しては新人で、新しいことを始めることの難しさを感じる役でもあります。プライドが高く、「山岳医療ってめんどくせえな」と思っている小宮山がどう変化していくのか、そんなキャラクターの変化も見せどころなのかなと思います。
――主演・杉野さんの印象はいかがですか?
ふわっとしている癒し系男子です。でも、現場ではすごく一生懸命に台本を読み込んで、お芝居にとても誠実に向き合っている方だと思います。今回は主演として、ド真ん中で物語を背負い大変かと思いますが、悩みながら成長していく姿は、演じる歩の役を体現しているようにも思います。杉野さんはすごく好感度が高いし、役に真摯に向き合うので、僕がちょっと脱線しても、視聴者の皆さんはその主軸のお話に戻りやすいんじゃないかな。群像でのシーンの時には、自分はふざけていいんだ、と安心しちゃってます(笑)。
――『マウンテンドクター』の見どころ、注目してほしいポイントを教えてください。
“山岳医療”という分野が確立していく最中のもので、そんな新しいことにチャレンジして、トライアンドエラーもたくさんあるという状況で、それぞれの人間のあり方・関わり方が出てくるので、多方面から楽しめる人間ドラマになっていると思います。登山ブームですが、山での楽しいレジャーの裏側には危険なこともあるよという、誰しもが忘れがちな自然との向き合い方が伝わればうれしいですし、そこでトラブルになった人を救うこのドラマを見ていただいて、個々人の把握している世界が今よりちょっとでも広がったら良いなと思います。悪戦苦闘してチームになっていくドラマはたくさんありますが、作品ごとにそこにしかない化学反応があると思います。今回は僕らなりの化学反応でチームになっていくので、視聴者の方もその一員になって見ていただけたらうれしいです。
■近藤公園コメント
――オファーを受けたときの感想を教えてください。
山岳医療という、あまり聞き慣れない題材だったので、興味深く、ワクワクしました。脚本には山の素晴らしさはもちろん、怖さもしっかりと描かれています。人は命を落とす危険性があるにも関わらず、山に魅了され、登ります。登場人物たちも、各々の事情、山に対する思いや悩みを抱えていますが、もがきながら向き合っていく様子を丁寧に娯楽性を持たせながら描かれていて、見応えのある面白い作品になると思います。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
八嶋先輩が率先して楽しいムードを作ってくださるので、ただただ乗っからせて頂いています(笑)。救命のシーンなどはどうしても緊張感があるものですが、皆で協力しながら良い雰囲気で、スタッフさんも含めて、いいチームワークが出来ています。
――近藤さん演じる“掛川康二”の魅力を教えてください。
神経質で理屈っぽくて、うんちく好きで。山岳医療チームに配属されたにも関わらず、「紫外線は百害あって一利なし」と、山に行きたくないとごねる、めんどくさい人です(笑)。歩やチームの皆と関わっていく中で、山との距離感も変わっていくのでしょうか。ちょっと偏屈なクセのあるキャラクターが、ドラマの中でスパイスになればいいなと思いながら演じています。
――主演・杉野さんの印象はいかがですか?
真面目、素直、ストイックという印象です。現場では常に「歩」という役と向き合い続け、どうしたらこの作品をより良く出来るかを探り、それをちゃんと提示してくれる。その素直さ、正直な感じって、作品の中心にいる人にとって大事なことだと思います。その芝居に対する姿勢を見ているだけで、ついていこうと思えますし、愛すべき座長です。
――『マウンテンドクター』の見どころ、注目してほしいポイントを教えてください。
救命現場の緊迫感と、日常のほっこりするような時間とのギャップを楽しんでもらえたらと思っています。八嶋さんと一緒に遊んじゃっているようなところもありますが(笑)、そんな空気感も楽しんでもらえたら。このドラマを見て、山に興味を持ち、MMTと一緒に準備や予防の大切さも学んで、安全に登山をしてもらえたら嬉しいですね。
■トラウデン直美コメント
――オファーを受けたときの感想を教えてください。
オファーをいただいてびっくりしたのですが、お芝居の仕事をしたいという気持ちが以前からずっとあったので、とにかくうれしかったです。連ドラのレギュラー出演は初めてで、至らないところが多々ある中、すごく学びの多い毎日で楽しいです。私も山や自然が好きなので、自然と人の距離が近い今の時代、今回の“山岳医療”というテーマは、すごくステキだなと思います。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
現場に入る前はすごく緊張していたのですが、スタッフさんを含め皆さんがあたたかい雰囲気を作ってくださっていたので安心して臨めました。八嶋さんが中心となって常に笑いが絶えない良い空気感で、いつも現場に向かうのが楽しみです!
――トラウデンさん演じる“平早紀”の魅力を教えてください。
一見早紀はゴシップ好きで、すごくちゃっかりした性格に見えますが、やるべき時はちゃんと真面目に的確に仕事に取り組むタイプです。と思ったら、ずっとグミを食べていたり、小宮山先生をうっすらイジったり……(笑)。そんなチャーミングで明るいところも愛すべきキャラクターなのかなと感じますし、表現できたらと思い頑張っています。
――主演・杉野さんの印象はいかがですか?
MMTとしてチームでの撮影が進んでいくと、チーム内の阿吽の呼吸みたいなものが生まれる場面があって、そんな時杉野さんがいかに全てに目を配っているのかがすごくよく見えてきます。やっぱり座長ってすごいなと思いました。ものすごく丁寧に役に向き合っていらっしゃる印象で、作品やチームはこんな風に作っていくものなのだとすごく勉強になりますし、頼もしいです。
――『マウンテンドクター』の見どころ、注目してほしいポイントを教えてください。
山の景色などの映像美は絶対に見どころだと思いますし、だんだんと1つのチームになっていくMMTの結束を見てほしいなと思います。みんなそれぞれの分野のプロだけど、最初はバラバラで。MMTがあるからこそ救える命があるのだと一人一人が感じ、変わっていくその変化に胸が熱くなります。夏の時期、もしかしたら山に登る人も多いかもしれませんが、ドラマを楽しみながら、何か少しでも皆さんの気付きにもなったらいいなと思っています。
■主演・杉野遥亮コメント
檀さんは、以前は僕の母上役で、今回は院長役で。凛として品がある方なので、院長としても非常に説得力があります。一緒にお芝居できるのがうれしいですし、二度目の共演も楽しんでいます。八嶋さんとは過去に三度ほど共演させていただいていて、今回もMMTチームを盛り上げてくださるので、すごく頼りにしています。近藤さんとは初めましてだったのですが、近藤さんの役も本当に個性的ですよね。一緒に山を登るシーンもあるので、楽しくできたらいいなと思います。トラウデンさんはコメンテーターもされていて博学な方ですよね。気付いたらグミを食べていたりとか、なかなかクセのある役どころでもあると思うので、違った角度からも作品を盛り上げていただけたらうれしいです。僕自身、今回の作品に入るにあたって、撮影以外でも、山に向き合うトレーニングや医療に関することなど、いろんなことをドラマチームの皆さんとたくさんお話させてもらっているので、そういう時間も自分の中ではいい時間だな、ありがたいなって思いながら過ごさせてもらっています。作品は本当にみんなで作っているから、誰か一人欠けてもいけないと思って臨んでいます。『マウンテンドクター』、最後まで良い時間を過ごせるように、視聴者の皆さんに良い作品をお届けできるように、一生懸命頑張りたいです。
【編集部MEMO】
『マウンテンドクター』のテーマである“山岳医療”とは、山で起こりうる病気とケガを治療する医療。そして、“山の知識”と“医療知識”の双方に長けた医師を“山岳医”と呼ぶ。昨今の登山ブームによって、日本でも急速に注目を集めている医療分野であるが、欧州などに比べると遅れており、日本における山岳医の数はまだまだ少ないのが現状。本作は、この未知なる分野で、山岳医たちの想いのぶつかり合いを通して、山岳医療の課題と未来を描き、提示していく。登山シーズンには多くの観光客・登山者で賑わう長野県の山岳地帯。西側には本州の背骨とも呼ばれる3,000メートル級の山々が連なる険しい北アルプスが連なり、東側には風光明媚な浅間連峰や筑摩山地が広がる。そんな大自然の美しさがつまった場所でもロケが行われ、救助シーンの緊迫感やスリルなど、大自然が舞台だからこそ生まれるリアリティとスケール感を届ける。