不機嫌を表に出す人が職場に一人でもいると、嫌な気持ちになりますよね。ネガティブな感情は周囲にも伝染するため、たとえ本人が無意識でも嫌われることに。
本記事では不機嫌を表に出す人の行動と心理、そして、そんな相手とどう付き合えばいいのかを解説します。
職場で不機嫌を表に出す人の行動
ここでは、不機嫌を表に出す人の典型的な行動を紹介します。こんな行動をとる人が職場にいるのなら、不機嫌を表に出して周りに八つ当たりするタイプなので要注意です。
挨拶や返事をしない
不機嫌を表に出す人は、意図的に挨拶や返事をしないことがあります。相手からの声かけを無視することで、自分の不満や不機嫌であることをアピールしているのです。意図的に周りに気を遣わせようとしている場合もあるでしょう。
しかめっ面をしている
不機嫌な人は、顔つき一つで周囲に自分の気持ちを伝えることがあります。しかめっ面で仕事をすることで、自分が何らかの不満を抱えていることを周囲に示しています。
わざと大きな行動音をたてる
物を放り投げる、足音をたてて歩く、ドアを強く閉めるなど、わざと大きな行動音をたてることも不機嫌を表に出す人がよくやる行動の一つです。目立つ行動を取って、周囲の人から自分に意識を向けようとしているのでしょう。
舌打ちやネガティブな発言を繰り返す
不機嫌な人は舌打ちやネガティブな発言を繰り返しがちです。また、「はあ、いらつくな」「こんな仕事頼まれても困るんだよな」と周りに聞こえるような大きな声で不満を独り言のように吐くことも。
言葉遣いが普段より乱暴になる
普段よりも言葉が乱暴になるのも、不機嫌を表に出す人のあるあるです。普段は「〇〇さん」と呼んでいるのに呼び捨てになったり「お前」と言ったり、暴言を吐いたりと、周りの人に攻撃して八つ当たりをします。
会話中に怒鳴ったり、突っかかったりする
あからさまに会話中に声を荒げたり、他人の意見に対して攻撃的な態度を取ったりする人もいます。会議などで特定の自分が気に入らない人に対して集中攻撃をして、雰囲気を悪くする人も少なくありません。
職場で不機嫌を表に出す人の心理
職場で不機嫌な態度を取る理由には、さまざまな要因が考えられます。不機嫌な相手の心理状態を理解することが、職場での円滑なコミュニケーションや人間関係の改善につながります。
自分のことしか考えられない
不機嫌を表に出す人の中には、自己中心的な思考傾向が強く、相手の立場や感情を考慮するのが苦手な人が多くいます。そのため、他人の意見を軽視して職場でいろいろな衝突や誤解を引き起こしやすく、周囲とのトラブルに発展することがあります。
自分の感情を制御できない
感情を上手く制御できないことも、職場で不機嫌な態度を取る大きな理由の一つです。ストレスがたまったり、何かにイライラしたりすると、感情が爆発してしまうことがあります。こうした人は感情の波が激しく、小さな出来事にも過剰に反応する傾向が。自分の感情をコントロールすることが難しく、結果として不機嫌な態度に表れるのです。
自分の気持ちを言葉にできない
不機嫌を表に出す人には、自分の気持ちをうまく言葉にできない人もいます。自分の内面を適切に表現するのが苦手で、感情や考えをうまく伝えられず、不機嫌な態度で間接的に自分の状態を伝えようするのでしょう。
自分をかまってほしい
自分が不機嫌な態度を取ることで注目されることを望む人もいます。背景には「かまってほしい」という強い願望があります。不機嫌な態度をわざと取って、周囲からの関心やサポートを引き出そうとするのです。自分の価値を確認したいという心理が働いているとも考えられます。
自分を助けてほしい
不機嫌を表に出すことで、「誰かに助けてほしい」というサインを出している人もいます。直接的に助けを求めることができず、不機嫌な態度を通じて間接的に知らせようとしているのです。自分の問題や苦しみを共有してもらい、理解やサポートを得たいという願望があるのでしょう。
自分の思い通りにしたい
職場で不機嫌な態度を取る人には、自分の意見や要求が受け入れられないと押し通そうとする心理があります。自分の思い通りに事が運ばないと不満を感じ、不機嫌な態度として表れるのです。
八つ当たりしたい
不機嫌な態度の背後には、八つ当たりしたいという気持ちが隠れていることもあります。自分が直面しているストレスや不満、怒りを直接の原因とは無関係な人や物にぶつけることで、感情からの解放を図ろうとするのです。
職場で不機嫌を表に出す人への対処法
職場での円滑なコミュニケーションは業務の効率化やチームワークの向上に直結します。しかし、不機嫌を表に出す人が身近にいると、どのように対処すればいいか悩むこともあるでしょう。ここでは、そんな時の対処法について詳しく解説します。
しばらくは近づかない
不機嫌を表に出す人とは距離を置きましょう。できるだけその場を離れ、状況が落ち着くのを待つのが賢明です。相手が感情的になっている時に近づくと、状況を悪化させる可能性があります。
特にその不機嫌が仕事のストレスに由来する場合、一時的な感情の爆発であることが多いので、時間が解決してくれることも少なくありません。
無理に機嫌を取ろうとしない
不機嫌な人に対して、無理に明るく振る舞ったり機嫌を取ろうとしたりする行為は逆効果になることがあります。大切なのは相手の感情を尊重することです。機嫌を取るのではなく、仕事の負担を軽減するための提案をするなど、具体的なサポートを心がけましょう。
感情的にならず冷静に向き合う
人は感情的になってしまうと冷静な判断ができなくなります。不機嫌な人と向き合う際は、冷静さを保つことが大切です。深呼吸をする、一度その場を離れるなどして、感情をコントロールする努力をしてみましょう。
不機嫌な理由を聞いて共感する
不機嫌の背景には、仕事のストレスだけではなく、私生活の問題や身体的な不調が原因であることも少なくありません。不機嫌になっている理由を聞き出し、共感の言葉をかけてみましょう。気持ちを理解して受け入れる姿勢を示すことで、相手も心を開きやすくなり、解決の糸口が見えてくることがあります。
会社に相談する
個人の努力だけでは解決が困難な場合や、不機嫌な態度が職場に悪影響を及ぼしている場合は、職場の適切な部署に相談することも検討しましょう。会社によっては、人事部や相談窓口など、このような問題に対処するための専門部署があります。職場の対策としては、環境整備やセミナーの開催など、根本的な問題解決に向けた取り組みも重要です。
職場で不機嫌な感情に引きずり込まれないための対策
職場では不機嫌な感情に影響されて業務に支障をきたすだけでなく、心身の健康を害することも。ここでは、不機嫌な感情から距離を置き、ポジティブな職場環境を保つための方法を探ります。
好きなものに触れる
職場で不機嫌な感情に出会った時、自分の好きなものに意識を向けることで感情が安定しやすくなります。たとえば、机に置いたお気に入りの小物や写真を眺める、好きな香りを嗅ぐ、好きなアーティストの音楽を聴く、などが効果的です。
深呼吸する
深呼吸は、ストレスや不機嫌な感情に直面したときに冷静でいられる方法の一つです。職場でストレスや圧迫感を感じた時、数分間、深呼吸をすることで、感情をコントロールしやすくなります。
体を動かす
体を動かすことは、絡みついてくる不機嫌な感情を振り払うのに有効です。仕事の合間に立ち上がって軽く手足を動かすだけでストレスが緩和し、心身ともにリフレッシュすることができます。
休憩する
オンとオフのバランスを適切に保つことで、周囲の不機嫌な感情から仕事へのモチベーションを失うことなく、ストレスを管理することができます。短い休憩時間を設けてリフレッシュすると心身が癒やされ、次の作業に集中する準備が整います。
ポジティブな言葉を使う
意識してポジティブな言葉を使うことで、自分自身だけでなく職場の雰囲気も明るくなります。前向きな言葉は不機嫌な人が放つネガティブな空気を和らげ、心地よい環境へと変える力を持っています。
職場で不機嫌を表に出す人とは、心の距離を取って付き合おう!
職場で不機嫌を表に出す人には近づきすぎず、必要な場合は冷静に理解と共感を示し、不機嫌な感情がエスカレートしないように防ぐことがカギとなります。また、不機嫌な感情に引きずり込まれないよう、自己ケアを行うことも重要です。
不機嫌を表に出す相手とは心の距離をしっかりと取って付き合うことで、居心地のよい職場になるように努めましょう。