JR九州は28日、九州新幹線の「九州ネット早特7」で実証実験を行っていた価格変動制を本格導入すると発表した。利用期間は7月1日から、発売期間は6月1日からとなる。
九州新幹線の「九州ネット早特7」は、最も利用者の多い博多~熊本間を対象としたインターネット限定の割引きっぷ。JR九州は同区間で利用の平準化を図り、快適な旅行を提供できるように、2024年3月1日乗車分から価格変動制を適用する実証実験を行った。価格変動制による利用の平準化が確認できたことを受け、本格導入が決定したという。
価格変動制を適用する割引きっぷ「九州ネット早特7」については、出発日の1カ月前から7日前までに「JR九州インターネット列車予約」で予約が必要。価格変動制の導入で列車ごとに価格が異なるほか、予約のタイミングによって価格が異なる場合もある。
博多~熊本間の通常価格(通常運賃+通常期の指定席特急料金)は大人5,230円・小児2,610円。価格変動制の実証実験を行う前の「九州ネット早特7」は大人3,800円・小児1,900円だったが、実証実験実施後(2024年3月1日乗車分以降)の「九州ネット早特7」は大人3,400~4,200円・小児1,700~2,100円となっている。実証実験期間は6月30日利用分をもって終了となるが、7月1日利用分以降も価格変動制が適用され、実証実験実施後の価格が継続される。