河出書房新社は、近畿日本鉄道の魅力を紹介する書籍『日本最大の私鉄 近鉄 知らなかった凄い話』を5月17日に発売した。文庫判224ページ、定価792円。
501.1㎞の路線総延長と路線数23・駅の数286がいずれも私鉄日本一を誇り、車両、路線、駅、サービスなどそれぞれの分野でエピソード豊富な近鉄を徹底的に紹介する1冊となっている。
「私鉄最強」とされる特急列車のラインナップ、団体専用車両や鮮魚運搬専用車両、大手私鉄唯一のナローゲージ車両など他社ではあまり見かけない車両の数々、名古屋・奈良・京都・大阪難波などターミナル駅の多さ、伊勢・鳥羽・志摩・奈良など観光地の多さ、戦時中の買収や合併、路線の廃止など幾多の苦難を乗り越えながら路線網を広げてきた歴史など、幅広い魅力に注目し、長大で個性豊かな路線を持つ「近鉄」を凝縮した書籍にまとめた。
著者の新田浩之氏は前書きで、「日ごろ乗っていてもなかなか気づかない点や、知られざるエピソードを通じて、近鉄が織りなす奥深い魅力を掘り起こしてみた。鉄道ファンのみならず、近鉄と、その沿線を愛する多くの方々に楽しんで頂ければ幸いである」と記している。