バッファローは5月24日、SIEによる発表を受けて、バッファロー製のネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne」(NS-N100)については製造・販売、サポートを継続することをアナウンス。宅外視聴や録画予約といったサービスも引き続き利用できる。
既報のとおり、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、SIEおよび旧SCEのネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne」の一部機能を、2027年7月末以降に終了する。
ただしnasneの販売とサービスすべてが終了してしまうわけではなく、バッファローでは「nasne(NS-N100)とtorneサービスについては、これまで通りすべての機能を利用できる。引き続き愛用して欲しい」と呼びかけている。
なお、バッファロー製nasneとSIE製nasneを組み合わせ、複数チューナーとして利用している場合は注意が必要。SIE製nasneが2027年7月末に一部機能を終了した後、torneやtorne mobileからはSIE製nasneにアクセスできず、利用できなくなるとしている。
利用しているアプリ環境によって異なるため、詳細はSIE製品ページの告知サイトを確認するよう案内している。
nasneとは
nasneは、SIE(旧SCE:ソニー・コンピュータエンタテインメント)が2012年8月に発売したネットワークレコーダー&メディアストレージ。
HDDと地上デジタル/衛星デジタル(BS/110度CSデジタル)を搭載したレコーダーでありながらHDMI端子などの映像/音声出力端子を一切持たず、放送番組も録画番組もすべてネットワーク経由で、モバイルアプリ/PCソフトウェアから視聴するというユニークな製品で、大きな注目を集めた。
2019年に販売終了したものの、SIE協力のもとでバッファローがnasneの製造・販売を継承すると2020年10月に発表。翌2021年3月には、バッファロー製のnasneを29,800円で発売した(2024年5月時点の価格は直販32,800円)。これまでのnasne体験はそのままに、内蔵ストレージの大容量化、スマホ対応表示の見直しなど、高画質・高速ネットワーク時代に合わせて進化させている。
主な特長は以下の通り。
- PlayStation 5、PlayStation 4、iOS/Androidでテレビ番組を録画・視聴できるTV/スマートフォン用アプリケーション「torne」に対応
- 「お引越しダビングアプリ」により、nasneに録画したテレビ番組データを、新しいバッファロー製nasneへダビング可能
- ※システムソフトウェアVer.4.0以降で対応
- 内蔵HDDは2TB。外付けHDDで最大8TBまで容量追加でき、総容量10TBまでの構成が可能
- iPhone/iPad向けテレビアプリtorne mobileにおける視聴画質はSIE製nasneから向上し、HD画質(720p)を実現
- Android向けtorne mobileにもこれまで通り対応
- torne同士を最大4台接続可能
- PS5/PS4、iPhone、iPad、Android 端末でニコニコ実況連携機能に対応
- お引っ越しダビング機能により、SIE製nasneに録画した番組を、まとめて別のバッファロー製nasneにダビング可能