テレビ東京は25日、『新美の巨人たち』チャールズ・M・シュルツ氏のスヌーピー×関根麻里(22:00~)を放送する。
今回は、誰もが知る名キャラクター「スヌーピー」を番組で初めて取り上げる。1950年の連載開始以来、2000年作者チャールズ・M・シュルツ氏の引退による最終回まで、ほぼ1日も休まずに描かれ続けた世界的コミック『ピーナッツ』。そこに登場する“世界一有名なビーグル犬”がスヌーピーだ。総作品数は全17,897回で、約75年にわたる歴史には、単なるマンガの域を超えたシュルツの哲学と、シュルツ氏独特の絵柄が生み出す唯一無二のキャラクター性が表れているという。シュルツの没後も人気は衰えず、人を虜にする秘密はどこにあるのか、アートの目線から迫る。
番組では、カリフォルニア州サンタローザのシュルツ美術館とシュルツのスタジオを取材。シュルツの妻ジーン氏や、現在のシュルツスタジオの最高クリエイティブ責任者ペイジ・ブラッドック氏の、貴重な証言を放送する。ユニークな描線を生み出す不思議なペンの秘密、そして妻ジーン氏は『ピーナッツ』に込められた作者シュルツ氏の意外な「哀しみ」の話が飛び出す。
シュルツ氏がコミックを描き続けた50年間、「大人」のキャラクターはほとんど登場せず、純粋な子供たちだけの世界なのに哲学的で深い点に大人をも引き付けるスヌーピーだけの魅力が隠されている。アートトラベラーは自分でも『ピーナッツ』の翻訳を手掛けたこともある関根麻里。堪能な英語で原作を朗読し、谷川俊太郎による素晴らしい訳文をテロップ表示する。
■関根麻里 コメント
今回、ずっと行きたかったスヌーピーミュージアムに行くことが出来て嬉しかったです! 貴重な原画を近くで見たり、シュルツさんの生い立ちを改めて知ることが出来ました。それぞれのキャラクター達と一緒にピーナッツの世界に深く入り込むことが出来て本当に幸せな時間でした! 皆さんもぜひ、ピーナッツの魅力を味わってください!
■番組プロデューサー・岡田英吉(テレビ東京制作局) コメント
子供のころ与えられた一冊のペーパーバック。それがスヌーピーやチャーリー・ブラウンたちとの出会いでした。谷川俊太郎氏の見事な翻訳により、子供だった自分にもその奥深い世界を垣間見ることができ、ペーパーバックを次々に買ってはむさぼるように読みました。だって日本にはなかったのですから! 笑えるだけじゃない、考えさせられる、強く共感できる、そしてほのぼのと幸せな世界に導いてくれる、そんなコミックは…。頑固者のルーシー、毛布を手放せないライナス、芸術家肌のシュローダー、おしゃまなサリー・ブラウン、男勝りだけどチャーリー・ブラウンにほのかな想いを寄せるペパーミントパティetc etc…みなさん一度はどれかのキャラクターに大きく共感し、この世界が大好きになった経験がおありでは?そしてもしグッズのキャラクターとしてしかスヌーピーを知らない世代の方がいらっしゃったら、今回ぜひ当番組をご覧ください。スヌーピーが醸し出す笑い、ペーソス、哲学、そして人生の真理。きっと番組を見終わったとき、ちょっとだけ元気が出てくると思いますよ! ご家族そろってぜひお楽しみください。
【編集部MEMO】
『新美の巨人たち』(毎週土曜22:00〜)は、アートを訪ねる旅人=アートトラベラーが作品と出会う美術旅へ誘う美術番組。ナレーションを長塚圭史が務める。