しんげんは5月23日、主婦向けの情報メディア「SHUFUFU」で実施した「小学校の運動会」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2024年5月、現在小学生の子どもを持つ保護者200人(男性66人、女性134人)を対象にインターネットで行われた。

  • 「小学校の運動会」に関するアンケート

あなたのお子さんの小学校の運動会に当てはまることは?の問いに対して最も多かったのが「午前中までで終わる(短い)(67%)」だった。次いで「弁当タイムが無い / 親と一緒に食べない(61.5%)」「実施する競技数が少なくなった(61%)」という結果に。最近は熱中症対策や感染症対策で半日で運動会を終える小学校も増えているそう。それに伴いお昼ご飯は運動会後下校して食べることになったり競技数が減ったりしているとのことだった。

  • あなたのお子さんの小学校の運動会に当てはまる事は?

小学校の運動会の半日化の動きをどう思うかに関しては1位「賛成(63.5%)」、2位「どちらともいえない(24%)」だった。運動会が半日で終わることに対して賛成派の人が多いようだった。

  • 小学校の運動会の"半日開催"の動きをどう思いますか?

「賛成」と答えた人からは、「年々暑さもひどく、これ以上特に午後からは酷いのでなるべく早めに切り替えないと熱中症などできつくなり、大変なので負担をあまりかけさせたくないです」(40代女性)、「お弁当を朝早起きして作らなくて良いので、競技の応援に専念出来るので」(40代女性)、「お弁当も作る必要がなく楽だから」(30代女性)、「運動会開催は秋ですが、毎年残暑がひどいので、午前中だけで終わるのは健康面で安心できます。見ている方も辛いです」(30代女性)、「昔は運動会の練習にかなり時間を使い、一部の父兄と先生方の自己満足でやらされてた感じがあったので時短するのは良いと思います」(40代男性)との声が寄せられた。年々暑さが酷くなっていることもあり午後の暑い時間に競技をせずに済むことや、お弁当作りなどの手間が省けることが良いと評価している方が多いようだ。

「どちらともいえない」を選んだ人からは、「学校行事の中でも上位に来る大きなイベントなので1日かけて存分に堪能したい半面、熱中症予防などの事も考えるとどちらともいえない」(40代男性)、「一緒にお弁当を食べたりすることができないことは悲しいが、熱中症の心配などもあるため仕方ないのかなと思う」(20代女性)、「子供が参加するプログラムが少なくなったり、種目や応援合戦などが簡略化されてしまうなどデメリットもある。しかし、熱中症の予防や子供の体力(特に低学年)を考えると安全面でメリットはあると思うから」(30代男性)などの意見が寄せられた。運動会は1年間で最も大きいイベントの1つである点から1日やった方が思い出として楽しめるのではという意見もありつつ、熱中症や感染症対策のためなら仕方ない・メリットもあるという意見もあり、反対とも賛成とも言い切れないとのことだった。

「反対派」からは、「午前中で終わるって物足りないですし年に1回のことなので、しっかり午前と午後の両方でやってほしいです。そのほうがより盛り上がりしちょっと疲れるくらいでもいいとおもうので」(50代~男性)、「子供が活躍する場をたくさん見たいし、親子でお弁当を食べるのも新鮮でいいから」(40代女性)、「午前中だけで終わる事により競技の数が少ないのでイマイチあんまり盛り上がりがない」(20代男性)、「自分の頃の時は1日中開催されて、お昼になると家族でお弁当を食べるのがいちばんの楽しみでした」(20代女性)との意見が寄せられた。お弁当を一緒に食べる経験や子どもが活躍する時間が減ってしまうと運動会の楽しみが減ってしまうから、という意見が多くみられた。

「その事を知らなかった」を選択した人からは、「運動会が半日になるところもあるのは知らなかったです。子どもたちは楽しめるのかなと思います」(40代女性)、「自分の周りでは聞いたことがなかったから」(30代男性)、「うちは基本一日開催しているから知らなかった」(30代女性)との意見が集まった。「知らなかった」と答えた人の地域では全日運動会をするところが多い様子。コロナ禍以降半日開催の学校も増えているそうだが、まだ全日やっているところも少なからずあるようだ。

  • 自分達の時代の運動会のほうが良かったと思えることはなんですか?

自分達の時代の運動会のほうが良かったと思えることを尋ねたところ、1位は「秋の開催だった(40.5%)」、2位「親と一緒にお弁当(38%)」となった。熱中症対策や学校行事が多くないという理由から、最近では5月~6月にかけて運動会を開催するところもあるようだが、やはり運動会といえば秋のイメージが強いのかもしれない。また「親と一緒にお弁当」や「敷物を敷いて親が観戦」という"親も一緒に"という感じも、小学校の運動会の楽しかった思い出として強いのかもしれない。