エフアンドエムネットは、5月20日、男性の育休(育児休業)に関する調査結果を発表した。同調査は、2月16日~2月29日の期間、子をもつ20歳以上の男性180人を対象にインターネット上にて実施した。
はじめに、職場で男性向けの育休制度が導入されているか尋ねたところ「導入されている」が64.4%、「導入されていない」が28.9%、「わからない」が6.7%の結果となった。
次に育休を取得したかどうか尋ねたたところ、「取得していない」が71.1%、「取得した」が28.9%と取得しない方のほうが圧倒的に多い結果となった。
なお、前問で「(職場で男性向けの育休制度が)導入されている」と回答した方のうち、育休を「取得した」方は42.2%、「取得していない」方は57.8%でした。このことから、職場で男性向けの育休制度が導入されていても利用者は少ないことが伺える。
育休を取得しなかった理由を尋ねると、第1位は「社内の男性の育休制度が十分に整備されていない/前例がない」で25.0%、第2位は「社内で男性が育休を取得しづらい雰囲気がある」が23.4%、第3位は「仕事が忙しい/業務内容が多い」で21.9%の結果となった。
育休を「取得した」と回答した人の育休期間については、第1位が「1週間以上2週間未満」で25.0%、第2位が「2週間以上1カ月未満」で21.2%、第3位が「1カ月以上3カ月未満」で17.3%の結果となった。
育休を取得した人のうち、7割以上が1カ月未満の回答を選択していることから、男性の育休取得期間は1カ月未満と短めなことが伺える。男性の育休期間はどのくらいが妥当だと思うか尋ねると、「1カ月以上3カ月未満」が28.3%と最も多く、次に「2週間以上1カ月未満」が20.0%、続けて「3カ月以上6カ月未満」が16.1%という結果に。
実際に取得した育休期間の質問においての最多回答は「1週間以上2週間未満」だったが、ここでは「1カ月以上3カ月未満」が最も多い回答となったことから、多くの男性は現状の育休期間に満足していないことが伺える。
男性が取得できる育休は、原則、子どもが1歳に達するまで(最長2歳まで)取得できる育児休業制度に加え、それとは別に子どもの出生後、最長4週間の休業を取得できる”産後パパ育休“がある。
しかし、産後パパ育休の知名度はまだ低いようで、産後パパ育休を利用したかどうか尋ねたところ、「利用していない」が45.0%、「制度を知らなかった」が43.9%、「利用した」が11.1%の結果となった。
企業は男性労働者から配偶者の妊娠・出産などの申し出があった場合、個別に産後パパ育休についても周知した上で、育休の取得意向を確認しなければいけない。 男性の育休の取得義務化について、賛成か反対かについて尋ねたところ、「賛成」が65.0%、「どちらでもない」が23.3%、「反対」が11.7%の結果となった。
男性が育休を取得することについて、賛成か反対かという質問には、「賛成」が79.4%、「どちらでもない」が16.7%、「反対」が3.9%と約8割の方が男性の育休取得に関してポジティブに捉えていることが伺えた。
もしこれから子どもが生まれるとしたら、育休を取得したいか尋ねると、「取得したい」が52.8%、「どちらかと言えば取得したい」が32.2%、「どちらかと言えば取得したくない」が11.7%という結果に。8割以上の男性が、今後は育休を「取得したい」もしくは「どちらかと言えば取得したい」と回答している。
最後に、前問で「どちらかと言えば取得したくない」もしくは「取得したくない」と回答した人の理由を尋ねたところ、「仕事への影響が心配」が33.3%と最も多く、次いで「収入を減らしたくない」が26.0%、「社内で男性が育休を取得する理解が不足している」が18.5%という結果となった。