シャープは5月23日、「AQUOS R8s pro」「AQUOS sense8」のスマートフォン2機種のシンガポールでの販売を、6月3日に開始すると発表した。販売にあたっては、現地のスマートフォン販売店やオンラインストアなどを販路とする。
シンガポールで「AQUOS R」「AQUOS sense」両シリーズの製品が販売されるのはこれが初めてだが、シンガポールでのスマートフォン販売が初めてというわけではなく、過去には例がある。
シャープは2023年7月に台湾/インドネシアで「AQUOS」スマートフォンをフルラインアップ展開する方針を明らかにしており、「AQUOS R」「AQUOS sense」両シリーズの販売を両国で行っている。今回はこれにシンガポールも加わった形だ。また5月8日に開催された新製品発表会で、その日発表された「AQUOS R9」についてもシンガポール(およびインドネシア/台湾)での販売を行うことが明言されており、この3カ国が現時点における「AQUOS」シリーズ海外展開のターゲットとなっているようだ。
「AQUOS R8s pro」は、これまでに台湾/インドネシアで販売が行われている機種と同じく、日本国内で販売されている「AQUOS R8 pro」に相当するモデル。1インチのイメージセンサーと14chのスペクトルセンサーを搭載し、撮影時の光の環境に応じて見たままにより近い自然な色合いで撮影することが可能なフラッグシップモデルだ。シャープとライカの間のブランド契約の事情により、カメラでライカブランドを使用していないというのが相違点となっている。
「AQUOS sense8」は5,000mAhの大容量バッテリーとIGZO OLEDディスプレイにより、フル充電時は1日10時間×2日の使用が可能と謳っているミドルレンジモデル。こちらは元々ライカブランドを使っておらず、日本国内向けモデルと基本的には同じ機種と思われる。