マイナビの調査によると、25年卒の大学生・大学院生の4月末時点での内々定率は、24卒を大きく上回って推移していることがわかりました。
また、志望企業のインターンシップ参加経験が、志望企業への入社意思を促していることも判明しています。
今回は、「マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(4月)」を基に、25卒の内々定状況を確認していきます。
25卒は32.9%が4月末で活動終了、昨年以上の早期化が明確に
「マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(4月)」によると、2025年卒業予定の大学生・大学院生の4月末時点での内々定率は64.3%で、前年比12.3ポイントのプラスとなりました。
また、平均内々定保有社数は2.3社で、こちらは前年比0.4社のプラスとなっています。内々定率も内定保有社数も前年を上回る勢いで進捗しているようです。
ただし、すでに内々定を持っていても、4月末時点で活動を終了する学生は全体の32.9%にとどまり、31.5%の学生は内々定を持っていても活動を継続するようで、未内定者を含めると全体の67.2%が5月以降も活動を継続すると回答しています。
インターンシップ参加経験が、入社の意思決定に影響か?
同調査では、内々定が出た企業の中で「入社意思が最も高い企業のインターンシップに参加しことがあるか」についても質問しています。
その結果を見ると、3月末時点で、入社意思が最も高い企業のインターンシップに参加しことがある割合は78.5%、そして4月末時点で66.8%に達しています。
当たり前のことかもしれませんが、インターンシップに参加して、具体的な仕事の内容ややりがい、職場の雰囲気など、よりリアルな情報収集ができた企業に対しては、学生の理解が深まり、意思決定もスムーズであることがうかがえます。
未内定者は企業選択条件の見直しの必要性
さて、内々定保有者と未内定者を含めて67.2%の学生が、5月以降も就活を継続する意向であることがわかりましたが、今後の活動について、さまざまな形で企業選択の幅を広げようとしていることがわかります。
調査結果を見ると、未内々定者も保有継続者も、業界、職種、勤務地、企業規模などの条件を見直すことで、企業選択の幅を広げようとしています。
今回のレポートでは、「マイナビ2025年卒大学生活動実態調査(4月)」 を基に4月末時点の25卒の内々定状況を確認しました。
全体の内々定率は昨年を上回る勢いで進捗しているようですが、内々定保有者と未内定者を合わせて全体の7割近くの学生が就活を継続する考えであるようです。