俳優の松山ケンイチと染谷将太がW主演を務める、映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』(12月20日公開)の出演者が23日、明らかになった。
同作は中村光氏による人気漫画の実写化作。神の子・イエス(松山)と、仏の悟りを開いたブッダ(染谷)が東京・立川の風呂なし6畳一間アパートでふたり暮らしをしながら下界でバカンスを満喫している日常を描く。
■映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』“Team天界”メンバー
作品タイトルにちなみ、毎月23日を”おにいさんの日”と銘打ち情報を発表。今回はイエスとブッダを取り巻く“Team天界”のメンバーを解禁した。宇宙の原理が人の姿になった存在である梵天は賀来賢人。ドラマ『今日から俺は!!』(18年)や、映画『新解釈・三國志』(20年)など多数の福田監督作品に出演していることもあり、長髪で太眉のがっしりとした体形、スーツ姿といういで立ちで、押しが強くプロデューサー気質を持ち合わせた梵天の役どころに安定感のある演技を見せる。
天使の軍団を率いる天使長のミカエルには、三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマー・岩田剛典。劇場映画としては『新解釈・三國志』以来の福田監督作品への出演となり、ウェーブのかかった金色長髪、見目麗しい大天使ミカエルをコメディセンスたっぷりかつ美しく演じる。
音楽や芸術を司る女神の弁才天には白石麻衣。女優としてはもちろん、モデル、バラエティMC、そしてブランドディレクターを務めるなど、活躍の幅を大きく広げている白石が、本作で福田作品に初参加する。
雷を司る軍神の帝釈天は勝地涼。『銀魂2 掟は破るためにこそある』(18年)、ドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(21年)以来の福田監督作品への出演となる勝地。本作では切れ長の目の面長に超高級ブランドのスーツというスマートな見た目ながらも、時に荒っぽい口ぶりになる帝釈天のギャップを勝地ならではの色に染め上げた。
福田作品に欠かせぬ人となっている佐藤二朗は、本作でも出演決定。映画オリジナルキャラクターの戦いの仙人として、イエスとブッダが修行を積む際に登場する謎の仙人役に挑む。福田監督とは数多くタッグを組んできている佐藤の今作の出演シーンは、福田監督作品の歴史に残るシーンとなる予感もあるという。
Team天界の5名のキャスト解禁に合わせて、5人の集合キャラクタービジュアルと、それぞれの1ショットビジュアルも解禁。戦いの仙人をセンターに布陣を組むTeam天界の5人の姿は、その名の通り神々しく、持ち合わせていると運気の上がりそうなビジュアルとなっている。突き抜けるほどの目力を見せる梵天、アイドルのように甘く爽やかに空を指さすミカエル、胸に抱いたこぶしから雷をも操る強さを感じる帝釈天完璧なビジュアルからロックな雰囲気が溢れ出ている弁才天を公開。手のひらから光を放つ戦いの仙人はどこか既視感があるのビジュアルとなった。
さらにTeam天界の5名のメイキング映像も公開。冒頭では梵天、ミカエル、帝釈天の3人がイエスとブッダに何かお願い事をしている様子を見せる。大きな声でダメ出し、演技指導をする白石の振り切った演技や、どこまでアドリブかセリフなのかわからない佐藤の様子も収められている。
■賀来賢人 コメント
聖☆おにいさん、映画化!
梵天役をやらせて頂きました、賀来賢人です。
原作から役のイメージを膨らませた結果、目力に意識を持っていき丁寧に表現を追求しました。
今回の手応え的に、何らかの賞は取ると思います!泣きそうです。
スタッフキャストの皆様、本当にありがとうございます。カンヌ、ヴェネチア、ベルリン、ありがとう!
■岩田剛典 コメント
"聖☆おにいさん"を福田監督で初の実写映画化と聞いて、とても挑戦的で楽しみな企画だと思いました。
登場人物は歴史上の色んな神話に出てくる、一度は耳にしたことのある神様ばかりです。
僕は天使長ミカエルを演じました。天使長ということで、天使らしく飛ぶシーンを想定して高いところから吊るされる覚悟をしていましたが、蓋を開けてみたら出演シーンのほとんどが畳の上でした。
福田組エンタテインメントが炸裂していますので、ぜひぜひ劇場でお楽しみください。
■白石麻衣 コメント
この度は映画『聖☆おにいさん』に参加できることを大変嬉しく思います。台本を読ませていただいた際に、本作のユーモアと神様の融合にクスッとしたのが強く印象に残っています。
私が演じる「弁才天」という役は、音楽や芸術を司るキャラクターであり、その魅力を存分に表現できるよう努力いたしました。
皆さまに笑顔を届けられる作品となっておりますので、ぜひ楽しみに待っていてください!
■勝地涼 コメント
『聖☆おにいさん』の連載当時から、漫画を読んでいたので、今回の映画化を聞いた時は、作品のいちファンとして、とても嬉しかったです。
原作の世界観を面白おかしく映像化できるのは、福田雄一さんしかいないと思います。
松山くんと染谷くんのおふたりが醸し出す空気感は、イエスとブッタそのもので、その中に自分が参加できることは、楽しみしかありませんでした。
撮影現場は、福田組常連の賀来くんと岩田くんを含む5人のシーンでしたが、
第一声をどう発するのか、各々のせめぎ合いもあり、ヒリヒリした感じが心地よかったです。毎度のことですが、「福田さんは笑ってくれているのか?」と常に探りながら(笑)。
原作ファンの方も、初めて見る方も、ゲラゲラと笑いながら楽しめる作品に仕上がっていると思いますので、期待していてください。
■佐藤二朗 コメント
なぜなのだ。なぜ記憶がないのだ。なぜ福田雄一作品に限り、記憶がないのだ。出た記憶がないのだ。おそらく福田作品は「どうかしてしまわないと」できないからだと思うのだが、原作は以前よりもちろん存じあげているし、松ケンも将太も大好きな俳優で、今回の映画化に大いに期待を寄せるものだが、え何?…「戦いの仙人」役? …ふふ。俺のイメージキャストはあの俳優さんだな。うん。断然あの俳優さん。ふふ。楽しみだな。…あ俺か。俺がやってるのか。これはもう、劇場にてこの目で確認するしかあるまい。
【編集部MEMO】
映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』あらすじ
世紀末を無事乗り越えた神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダは、日本の四季折々を感じながら下界で密やかにバカンスを楽しんでいた。東京・立川にある風呂なし6畳一間のアパートをシェアし、ふたり暮らし。アイスを分け合ったり、近所の商店街で福引きを楽しんだり、お笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成したり。ゆるーい日常を過ごす2人の元にある日、招かれざる客が訪れ、衝撃の事実が伝えられる。やがてそれは、世界の命運を左右する「神×仏×天使×悪魔」が入り乱れる予測不可能な”聖戦”へと繋がっていく―。諸行無常の現世に、最後の審判が下される時、いま、地球の平和は再びイエスとブッダに託された。
(C)中村光/講談社 (C)2024映画『聖☆おにいさん』製作委員会