元プロ野球選手で野球解説者の初芝清氏が12日、YouTubeチャンネル『ダグアウト!!!』で公開された動画「【裏話】31年ぶりリーグ優勝の裏には苦しい思い出が! 優勝目前でサヨナラ負け!?」に登場。ロッテが31年ぶりのリーグ優勝を決めた試合で、小林雅英氏にかけた言葉について明かす一幕があった。

  • 初芝清氏 =BSJapanext提供

最終回も守備についた初芝清氏

2005年、レギュラー・シーズンを2位で突破したロッテ。プレーオフの第1ステージを勝ち抜き、第2ステージでも連勝をするが、第3・4戦で連敗。最終的に第5戦を勝利し、31年ぶりとなるリーグ優勝を果たした。4点差を追いつかれ、逆転負けを喫した第3戦については、今でもうまく思い出せないという小林氏だが、第5戦については「最後1点差で僕が上がって、その時はめちゃめちゃ集中して、全部覚えてる」と打ち明ける。

すると初芝氏が「その展開によって、最後守ってたの」と、守備固めを送られることが多かった晩年にあって、その日は守備についていたと説明しつつ、「案の定(小林が)先頭バッターをフォアボールで出して、1点差で。で、すぐマウンドに行って『絶対送りバントだから、お前、ボール触るな』って」と、小林氏にかけた言葉を告白した。

この話を聞いたMCの五十嵐亮太氏も驚きながら、「いや、守備に自信のない初芝さんに『お前触るな』って言われたって『俺触るよ!』ってなんなかったんですか?」と、前回公開された動画で、初芝氏が守備に自信がないというトークを繰り広げていたことにちなんだ質問をすると、小林氏は「任せました」ときっぱり。小林氏の話を引き継ぎながら、初芝氏は「俺も『勝ってるシチュエーションで最終回に守るのは何年ぶりかな?』って状況で。でももう、それよりも『雅をなんとかしなきゃ』っていうほうが強くて、『絶対触るな!』って言って」と振り返り、「送りバント、ピッチャーの前なんだけど動きもしない」と、実際のバント処理で、小林氏が動かなかったことも明かした。

これには五十嵐氏も思わず「ほんとに触らないんだ(笑)」と苦笑するが、小林氏は「『触るな』って言われたから」「正直者だから」と、やや開き直った様子で語っていた。

【編集部MEMO】
『ダグアウト!!!』(BSJapanext 毎週火曜22:00〜)は、プロ野球選手・OBたちが「ダグアウト」(試合中に監督や選手が待機するベンチ)で話すような球界のアレコレを語る野球トークバラエティ番組。自分が一緒にプレーしたい選手を選ぶ「俺のベスト9」、子どもたちからの野球に関するさまざまな質問にゲストが直球で答えていくコーナー「教えて! 野Q塾」など、野球好きにはたまらない企画が見どころ。番組MCを上田まりえ、スピードワゴン・小沢一敬、ビビる大木らが務め、初回ゲストには上田がアシスタントとして出演するYouTubeチャンネル『上原浩治の雑談魂 』も注目を集めている球界のレジェンド、上原浩治氏が登場した。