三井不動産レジデンシャルでは5月11日より「三井のすまい 池袋サロン」にて、家具や住宅設備を立体視できるMixed Reality技術をモデルルーム案内に導入している。関係者は「MRヘッドセットを通して実際の住戸の広さ、住みやすさをリアルに体験できるようになりました」とアピールする。
■どんなモデルルームに?
三井不動産レジデンシャルでは、複数物件の拠点として「三井のすまい 池袋サロン」を展開中。本サロンには特定のモデルルームを用意せず、その代わり壁および床に配置した3面LEDビジョンに様々なパターンのリビングルームを投影することで、没入感のある物件案内を実現している。
そこに今回、新たにMR技術を導入した。3D化したソファ、テーブル、キッチンシンクなどのバーチャル家具を追加投影することで、来館者はより具体的に暮らしのイメージを掴めるようになった。
現在は、本サロンで販売中の「パークホームズ上板橋」のモデルルームを案内しているが、今後も順次、利用可能な物件を増やしていくという。関係者は、今後の展望について「将来的には、様々な間取りタイプに対応していければ。お部屋からのリアルな眺望も楽しめるようにしたいですし、またお客様が自身で家具を動かせる仕様にすれば、家具のレイアウトまで含めて検討してもらえるようになるのでは、と考えています」と説明する。
ちなみにサービスを開始してまだ10日ほどだが、来館者からは早くも「家具を立体視できるので、既存のモデルルームと変わらないクオリティで体験できますね」といった好意的なコメントが寄せられているという。
「物件ごとにモデルルームを制作し、家具を入れて、お客様をご案内している従来のビジネスモデルと比較すると、本サロンは廃棄物の削減、資源の有効利用に貢献できる取り組みであり、カーボンニュートラルの実現にも寄与しています。まだ今回は試験的に導入したような形ですが、今後、本サロンと親和性の高い物件が販売されるようなケースがあれば、こちらでご案内していきます。別のサロンにおいても、共用部の空間、あるいは部屋からの景色はMRでご体感いただく、なんて使い方もできるのでは、と考えています」(関係者)