アイドルグループ・Travis Japanの宮近海斗が、22日に放送されるテレビ朝日系ドラマ『特捜9 season7』(毎週水曜21:00~)第8話「百満月」に出演する。このたび、見どころを語った。

  • 宮近海斗=テレビ朝日提供

■『特捜9 season7』テーマは“多様性”

『season7』のテーマの一つが“多様性”。班長・国木田誠二(中村梅雀)、主任・浅輪直樹(井ノ原快彦)のもと、小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、新藤亮(山田裕貴)、高尾由真(深川麻衣)ら個性強めで一見バラバラな特捜班メンバーが、多様性を増す犯罪とその背景に秘められたさまざまな人間ドラマに全力で向き合う姿を1話完結形式で描いていく。

第8話には、『特捜9』ファンにはおなじみのキャラクター、伊東四朗演じる“伝説の鑑識”猪狩哲治と、宮近演じる若手鑑識官・佐久間朗が登場。猪狩が持ち込んだ“ある事件”の真実につながる重要な手がかりを、猪狩のもとで鑑識のイロハを学んだ佐久間が発見し、捜査に進展をもたらすことに!?

■宮近海斗演じる若手鑑識官・佐久間朗が活躍

佐久間は、“伝説の鑑識”の異名を持つ大先輩・猪狩のもとで修業に励んできた、真面目な鑑識官。『season1』(18年)では初々しさの漂う新人として描かれていたが、シーズンを重ねるにつれて頼もしく成長し、海外研修も経験。昨年放送された『season6』第7話(23年)では、師匠である猪狩のために捜査に協力、直樹と2人でタッグを組んで事件の真相に迫るなど活躍した。そして今回もまた、猪狩から持ち込まれた、ある事件の捜査に協力。その事件とは、猪狩の知人・佐々木敏江(中田喜子)がマンションの自室で孤独死を遂げたというもの。発見されたときは死後数週間経過しており、病死と判断されたが、猪狩に頼まれて敏江の遺品整理にあたった特捜班の主任・浅輪直樹(井ノ原快彦)と小宮山志保(羽田美智子)は違和感を覚える。家族も友人もおらず、孤独だったはずの敏江の部屋に、誰かを呼んでいたような形跡を見つけたのだ。さらに、死亡推定日の数日前に銀行口座から400万円もの大金がおろされていたことも判明。部屋から見つかった古い写真から、敏江には生き別れた娘がいた可能性も高まる。

そんな中、若い男が捜査線上に浮かぶ。“終活セミナー”のスタッフ・新田春斗(島村龍乃介)で、彼は闇バイトに手を出して逮捕されて以来、青柳靖(吹越満)が何かと気にかけていた青年だ。敏江は病死ではなく、殺されたのか。そして、彼女の死に春斗はかかわっているのか。真実を突き止めるため、直樹は猪狩の“弟子”でもある鑑識官・佐久間に、“ある検証”を依頼。佐久間が現場で発見した証拠をきっかけに、捜査は大きく動いていくことに。

第8話の鍵を握る重要な役目を担う佐久間を1年ぶりに演じた宮近は温かく迎えてくれた座長・井ノ原について、「井ノ原さんは『season1』に僕が出演させていただいてから仲良くしてもらっていますが、年月が経っても関係性を変えることなく接してくださるので気にかけてもらってありがたいなと改めて思います。プライベートだけじゃなく、現場で会えることが僕にとってはすごく励みになる……そんな存在です!」と感謝の思いを口にした。コメントは以下の通り。

■宮近海斗(佐久間朗 役 コメント)

――約1年ぶりの『特捜9』出演でしたが、撮影はいかがでしたか?

キャストさん、スタッフさんの中におなじみの顔が多くて安心感がありました。アップデートされた特捜班のセットにも入って、「ドラマで見たセットだ!」みたいなミーハー心も満足できて、自分的にはうれしい経験でした。

――鑑識官・佐久間朗を演じるにあたって、意識していることを教えてください。

当然ながら、Travis Japanとして活動する宮近と鑑識官の佐久間では職種が違うので、守るべき部分や意識していることが大きく異なります。そのため撮影にあたっては、“警察官になるんだ”という意識を徹底しています。あとは、撮影前に特捜班のみなさんとの関係性を改めて思い返しました。

今回は特に、若さは持ちつつも、フレッシュ感だけではない動きを意識しましたね。自分と佐久間は年齢もだいたい同じぐらいですが、時は流れているので、佐久間も新人から成長してまた違う形になっているだろうなと考えました。

――鑑識官のセリフには難しいものが多いと思いますが、心がけていることは?

そうですね、鑑識官である佐久間のセリフは自分が普段しゃべらない言葉や内容なので、宮近海斗として口にすると詰まりそうになりますが、佐久間として話すとスムーズに出るんです。だから、セリフのおかげで鑑識官になっていく感覚もありますね。また、僕が特捜班のみなさんに説明すると同時に、視聴者のみなさんもそこで捜査の重要点を認識すると思うので、情報がさっと流れてしまわないよう、僕自身が聞いても納得できるような話し方をすべきということは、特捜班のみなさんの演技を見てきて学んだところ。それはずっと自分の中で生きています。

また、今回は僕が初めて『season1』で撮影に参加したときのことを思い出しました。あのとき、ものすごく撮影が“巻いて”いて、僕が成功させれば、みなさんが早く帰れる状況だったんです。“ここで僕が流れを止めるわけにはいかない!”というプレッシャーを感じながら演じたんですよね。今回は久々にセリフも長くてスタジオも暑かったので汗をかきながら挑んだのですが、汗をかきかき演じている僕を、みなさんがやさしく見守ってくださって……。その眼差しが、当時を思い出させてくれました。特捜班のみなさんの前だとピシッと引き締まる感じがとても懐かしかったですね。

――座長であり、先輩でもある井ノ原快彦さんは宮近さんにとってどんな存在ですか?

井ノ原さんは『season1』に僕が出演させていただいてから仲良くしてもらっていますが、年月が経っても関係性を変えることなく接してくださるので気にかけてもらってありがたいなと改めて思います。プライベートだけじゃなく、現場で会えることが僕にとってはすごく励みになる……そんな存在です!

――三ツ矢翔平役の向井康二さんとは現場でお話しされましたか?

残念ながら、康二くんとは現場で会えなかったんです。僕は三ツ矢くんを画面の中でしか見てないので、どんな感じで撮影しているのか気になっていて(笑)、今回、会って話ができたらなと思っていたんですけど……。でも、康二くん演じる三ツ矢と山田裕貴さん演じる新藤刑事、そして深川麻衣さん演じる高尾刑事という3人の事件へのアプローチはベテランの先輩方と違って、常に新たな展開を見せてくれて応援したくなるんですよね。毎回、「若手、頑張れ!」って思いながら3人の活躍を見ています。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

第8話で描かれるのは難事件ですので、僕がいなければ解決できないかもしれません! いえ、そもそも無事、解決できるのかどうか……ぜひオンエアを見て確かめてください!

【編集部MEMO】第8話あらすじ
ある休日、特捜班の主任・浅輪直樹(井ノ原快彦)と小宮山志保(羽田美智子)は、かつて鑑識官だった猪狩哲治(伊東四朗)の依頼を受け、古びたマンションに向かった。実は、猪狩の知人・佐々木敏江(中田喜子)が2カ月前に自室で孤独死したのだが、猪狩は生前、敏江から「自分はロクな死に方をしないと思う。死んだら調べてほしい」と頼まれていたという。マンション管理組合理事長・堀井一郎(真砂京之介)や管理人・小坂真子(笛木優子)によると、敏江は30年前に夫と死別。定年まで弁当工場を勤め上げたあと、猪狩も所属する俳句の会に参加したものの気難しい性格で周囲となじめず、孤独に暮らしていたらしい。発見されたときは死後数週間経過しており、持病もあったことから心臓発作と判断されたようだった。さっそく、敏江の部屋を確認した直樹たち。彼女には家族も友人もいないとのことだったが、室内には若者に人気のゲーム機や容量の大きな炊飯器も置かれ、誰かを家に呼んでいたような形跡があった。さらに、金庫の中には銀行通帳と古い写真、彼女が参加したらしい“終活セミナー”の書類が残されており、死亡推定日の少し前に銀行口座から400万円がおろされていたことが判明する。いったいその400万円はどこへいったのか!? また、写真には若き日の敏江と夫らしき人物、幼い女の子がおさめられており、敏江に娘がいる可能性が浮上。そんな中、ある人物が捜査線上に浮かぶ。それは終活セミナーのスタッフ・新田春斗(島村龍乃介)で、彼は青柳靖(吹越満)が更生を見届けてきた人物だった。敏江は病死ではなく殺人なのか、そして彼女の死に春斗はかかわっているのか。真実を突き止めるため、直樹は猪狩の“弟子”でもある鑑識官・佐久間朗(宮近海斗)に、“ある検証”を要請するが……。遺品が語る孤独死の真実とは。