阪急電鉄が7月21日から開始する座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」のこども用座席に、障害の有無によらず使える「IKOU(イコウ)」ブランドのポータブルチェアが導入される。京都市に本社を置くHalu(ハル)とのコラボレーションだという。

  • 「IKOU ポータブルチェア」取付けイメージ

「IKOU ポータブルチェア」は、障害児の課題を起点としたインクルーシブデザインの手法を用い、家族の「お出かけしたくなる気持ち」を高める商品を「IKOU」ブランドで展開するHaluが制作した乳幼児向けチェア。ワンタッチで折り畳んで持ち運びでき、さまざまな大人用いすに簡単に取り付けられる。外出先で車いすや専用バギーに座るしかなく、選択肢が限られていた肢体不自由児とその家族の体験に学び、開発された。

Haluと鉄道会社のコラボレーションは今回初めてだという。阪急電鉄が座席指定サービスを開始するにあたり、小さな子連れ家族が安心してこどもを座席に座らせることができ、移動時間をより快適なものにする施策として、障害児を含め体幹の弱い乳幼児を安全に座らせることのできる「IKOU ポータブルチェア」の導入が決まった。

  • 阪急京都線の特急系車両に座席指定サービス「PRiVACE」が導入される

車内で「IKOU ポータブルチェア」を利用したい場合、「PRiVACE」ウェブサイトでポータブルチェア利用可能座席(4B・4Cおよび5B・5C)を予約。ポータブルチェアに座るこどもと隣同士で予約し、乗車の際、アテンダントに「IKOU ポータブルチェア」の利用を申し出る必要がある。