KDDIは5月20日より、同日から約180日間の遠洋航海訓練に参加することになっている海上自衛隊の練習艦「かしま」「しまかぜ」にStarlinkの海上向けサービス「Starlink Business マリタイムプラン」を導入したと発表した。

  • 練習艦「かしま」

    練習艦「かしま」

  • 練習艦「しまかぜ」

    練習艦「しまかぜ」

海上自衛隊の隊員からはこれまでにも洋上で陸上と同じ高速なインターネットを必要とする声が多かったが、海上では通常の携帯電話の高速通信を利用することが難しいため、静止軌道衛星による通信サービスが利用されてきた。しかし静止軌道衛星による通信では、情報量やデータ量の増加に対応することに限界があり、リアルタイムでの情報通信に課題があった。

  • 導入風景

    導入風景

今回の両艦への「Starlink Business マリタイムプラン」導入により、航海中にダウンロード最大220Mbpsの通信が利用できるようになるため、情報格差を解消し隊員の職場環境改善に貢献できるとしている。海上自衛隊では、若手隊員の確保・隊員不足の解消のため、2027年までに艦艇の9割にStarlinkを導入して職場環境を改善することを目指している。KDDIは艦艇へのStarlink導入を支援していくという。