お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニアが19日、ABEMAの報道情報番組『ABEMA的ニュースショー』(毎週日曜12:00〜生放送)に出演。退職の引き止めについて持論を述べた。

  • 千原ジュニア、千原せいじ (C)AbemaTV,Inc.

退職代行EXITの代表が語る衝撃エピソード

19日の配信では、退職時の煩わしい手続きを肩代わりする「退職代行サービス」が、ゴールデンウィーク明けに繁忙期を迎えていることを紹介。需要とともに退職代行業界も拡大し、熾烈なシェア争いを繰り広げていることを伝えた。

番組では、群雄割拠の業界内で最古参とされる、EXITの新野俊幸代表に取材を実施。まずは退職代行が生まれたキッカケを聞くと、新野代表は「私は3回ほど退職を経験したが、いずれの退職も上司や同僚、家族に引き止められて非常に苦労した。退職は自由な権利なのに、なぜこんなに苦しまなきゃいけないのだろう? お金を払って簡単に退職できるんだったらいいなと思い、サービスを立ち上げた」と明かした。

続けて、サービス開始当初を振り返り、「月に1件の依頼しかなく、まだサービス内容の認知度が低くて、代行をすると企業にめちゃくちゃ怒られた。1時間ぐらい説教されることもあり、依頼者の代わりに説教されるサービスのようだった」と告白。さらに、記憶に残っている退職代行を尋ねると、「新入社員が他社の退職代行を使って退職した。その時は、自分が作ったサービスがマネされて、しかもウチに来たという、“広まった嬉しさ”みたいなものがあった」と衝撃のエピソードを語った。

最後に、新野代表は「従業員に退職代行を利用された時点で、経営者として空気の作り方を間違えている。退職という重要な事項を上司に相談できないなんておかしい」と持論を展開し、「自分も新入社員に使われてしまったので、経営がうまくいってなかったんですよね」と回顧した。

恋愛にも当てはまる?

明星大学心理学部の藤井靖教授が「物事を決断したのに、それを引き止められるのは苦痛。他人が覆すことはできないのだから、企業側は区切りを決めて、その人のために時間を置いてあげた方が良いと思う」とコメントすると、ジュニアも「藤井さんの言う通り、『辞めないで』と説得される時間は、非常に不毛な時間になると思う」と同意。

さらに、ジュニアは「これは恋愛にも当てはまるのでは? “別れる”と決めた相手に、『別れんといてくれ』といくら言っても気持ちは変わらない。それならば、『あなたの彼女が別れたいと言っているので、別れてあげてください』という“恋愛代行会社”も出てくるのかも(笑)」と予想した。

なお、この模様は現在、「ABEMA」にて無料配信中。

【編集部MEMO】
お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニアがMCを務める、ABEMAの報道情報番組『ABEMA的ニュースショー』(毎週日曜12:00〜生放送)。独自取材と目線で、世間をざわつかせている話題沸騰のニュースの核心「的」を射貫く。また、時にはあえて「的」を外した独自取材で伝えることで、世の中で言われている「的(マト)=正義」に疑問を投げかける。鋭いツッコミに定評のあるジュニアが、一癖も二癖もあるゲストらと 1週間のニュースをしゃべり倒す。