映画『蛇の道』(6月14日公開)の完成披露舞台挨拶が20日に都内で行われ、柴咲コウ、西島秀俊、青木崇高、黒沢清監督が登場した。
同作は、巨匠・黒沢清監督の最新作で、セルフリメイク作品。全編フランスロケ、フランス語で撮影された。何者かによって8歳の愛娘を殺された父、アルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)は、偶然出会った精神科医の新島小夜子(柴咲コウ)の協力を得て、犯人を突き止め復讐することを生きがいに、 殺意を燃やす。とある財団の関係者たちを2人で拉致していく中で、次第に真相が明らかになっていく。
■柴咲コウ、西島秀俊からの絶賛に照れ「ハードルが…」
全編フランスで撮影された同作。パリで働く日本人の心療内科医・小夜子を演じた柴咲は、今作でフランス語での撮影に挑戦しており、西島は撮影現場での柴咲の姿について「最初からフランス語で話されていて。『あ、フランス語を話せる方なんだ!』と思っていたら、この作品のために勉強されたと聞いて、本当に驚いた。相当な努力をされる方」と話す。この西島からの絶賛に柴咲は謙遜するような仕草を見せ、「ハードルが上がって、フランス語話せる人みたいに思われちゃうから! クランクアップから1年も経っているから忘れちゃいました(笑)」と照れ笑いを浮かべていた。
柴咲は撮影前からフランス語の勉強に取り組んでいたそうで「ゼロからだったので、クランクインの半年くらい前から練習できるようにお願いをしていたんですが、なかなか日取りが合わなかったりで、不定期になってしまい、いよいよクランクイン3カ月前になって『このペースで間に合わなくない?』と焦り始めて、ものすごく集中して取り組んでいった」と振り返った。
また、フランスに馴染むためにクランクインの1カ月前にフランスに渡り、生活をしていたという柴咲。「クランクインの少し前に入ればいいのかもしれないですけど、付け焼き刃感がでたら嫌だなと思ったので。さらに1カ月前に入って、アパートを借りて自炊をしながら、マルシェやスーパーマーケットで野菜を買って、キッチンで料理を作るということを重ねて、馴染んできた感じでした」と役作りについて明かした。