共働き&子育て世代向け転職サービス「withwork」を運営するXTalentは5月16日、親のキャリアやライフにも影響を及ぼす保育園の呼び出しの実態についての調査結果を発表した。同調査は、2024年4月19日〜5月6日の期間、222人を対象に実施された。
はじめに、入園して3カ月〜半年以内で保育園からの呼び出しによって1カ月あたりどのくらいフルで仕事ができない日があったか尋ねたところ、「5~9日」と答えた人は34.2%、「10日以上」と答えた人は12.2%で合計して46.4%と半数近くになった。保育園からの呼び出しを受けると、当日だけでなく、翌日以降も子どもの看護や登園制限等により、出社はもちろんのこと、在宅勤務でも十分に仕事をするということは難しいことがわかった。
次に、祖父母などのサポートを受けていない人へ父母間のお迎えの分担割合について尋ねたところ、「母10割:父0割」(32.2%)が最多となった。分担が50:50、ないしは父親側の負担が6割以上だという回答は合わせても10%で、保育園からの呼び出しに対して母親側の負担が大きいことが分かった。
呼び出し回数が減り始めた年齢について尋ねると、「1歳」「2歳」と回答した人が約半数だった。
最後に、最も辛かったエピソードについて尋ねると、「仕事がままならない」「職場の同僚に申し訳ない」といった、仕事との両立に関する葛藤がうかがえるエピソードが多数寄せられた。また、急な呼び出しへの対応策として取り組んで良かったことの1位は「事前に、上司や同僚の理解を得ておく」と、“保育園の洗礼”を乗り切るうえで、職場の理解促進や調整が重要であることが分かった。