アニメ『名探偵コナン』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週土曜18:00~)5月18日は『群馬と長野 県境(ボーダー)の遺体(後編)』が放送された。

群馬県と長野県の県境で発生した殺害事件。防犯カメラ映像から被害者は顔見知りと待ち合わせをしていた際に殺害されたと考えられ、同じホテルに滞在する動画配信者仲間の中田由水、星川鏡子、花山泉太が容疑者となる。話を聞いていく中で、現在はある出来事により意識不明のまま入院している四人の友人・弓場千津の名前が出てくる。千津の件は事件に関係があるのか? そして、被害者の残したダイイング・メッセージの意味とは……というストーリーの解決編。

アニメ『名探偵コナン』では2000年頃から登場し、ヘッポコ刑事の通称で親しまれてきた山村警部。登場した当初から故人だったため、安室透や赤井秀一などの回想、警察学校編を経て、その生き様が視聴者に知られていった諸伏景光。前編では、そんな二人が知り合いだったことに視聴者から多くの驚きの声があがっていた。

事件解決のヒントにもなった、山村警部と諸伏景光の幼少期のエピソード。ストーリーの最後、コナンたちは二人の秘密基地に向かう。そこには、景光が秘密基地での約束を守り警察官になったというメッセージが残されていた。兄の諸伏高明警部に「警察を辞めてしまって音信不通だ」と伝えられていたため、「報告のメッセージまで残してくれたにもかかわらず、なぜ警察官を辞めてしまったのか」と悲しむ山村警部。そんな山村警部に、諸伏警部は「公安に配属されたため“辞めたこと”になっているだけで警察官を続けているはずだ」と耳打ちする。

穴の空いた景光のスマートフォンを受け取っており、諸伏警部は景光の殉職を悟っている。そのため、これは諸伏警部の嘘なのだが、山村警部は「景光が公安で“正義の味方”を続けている」と希望を持つ。

山村警部の心に呼応するように、暗く沈んだ色から光が差し鮮やかになっていく景色。SNS上では「原作読んで気になってたけど演出が凄かった」「山村警部の心そのままだったね」「諸伏警部の言葉で光が差してきたところで泣いた」といったリアクションが見られた。

驚きの関係が明かされた今回のストーリー。今後も、実はあのキャラクターが……という思いもよらない衝撃が待っているかもしれない。

【文:山田 奈央】