夏に向けて盛り上がる！　理美容品の直近の売れ筋は？ - 古田雄介の家電トレンド通信

今回はビックカメラ赤坂見附駅店にて、理美容品の売れ筋を取材しました。通年で売れるジャンルながら、肌の露出が増える夏にかけてはとりわけ売り場が盛り上がる時期となります。

購入層について、同店でコーナーを担当する森本優衣氏は「製品によってさまざまです。たとえば、家庭用の脱毛器などは40代くらいの女性が多く、通年使える美容器は若い女性がボリュームゾーンになっていますね。男性向けのものは、20～30代の方が中心になっている印象です」といいます。

ビックカメラ赤坂見附駅店の理美容品売り場。家電コーナー担当の森本優衣氏にナビゲートしてもらった

幅広い製品が集まるジャンルなので、購入のポイントをまとめることは難しいのですが、ケアしたい部位のことを考えるとおのずと見えてくる要点があるそうです。「理美容品選び3つのポイント」を踏まえ、直近の売れ筋商品を見ていきましょう。

＜理美容品選び3つのポイント＞

夏は肌が荒れやすい時期でもあるので、脱毛＋保湿のように複合的に機能を比較したい。
夏に向けて備える狙いなら、逆算して2～3カ月前となる5月ごろから動き出すのがベター。
自分用に美顔器を購入する男性も珍しくない。男女の垣根の前に、第一優先はケアしたい内容。

※本文と写真で掲載している価格は、2024年4月15日14:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。

第1位：刺激を抑えて高速処理できる光美容器「レイボーテクールプロ」

一番人気に挙げられたのは、ヤーマンの光美容器「レイボーテクールプロ」でした。取材時の価格は121,000円。サファイアガラスによる冷却システムにより、肌を冷やして刺激を抑えながら高出力な照射でムダ毛ケアができます。

「腕や足などの大きな部位でもコロコロと動かして、素早く照射できるのが魅力ですね。出力は5段階で調整できるので、デリケートな部分は出力を抑えて、広い部分はサクサク進められます」

購入層の中心は40代女性ながら、「娘さんやパートナーの男性など、家族みんなで使うという方も多い印象です」とのことです。

ヤーマン「レイボーテクールプロ」

第2位：引き締めとケアを同時にこなせる美顔器「イオンブーストマルチEX」

続く2位は、パナソニックの美顔器「イオンブーストマルチEX」でした。取材時の価格は59,400円。肌の奥にある角層まで美容成分を届ける「パワーブーストテクノロジー」と「デュアルダイナミックEMS」を採用しているのが特徴です。

「肌に潤いを与える効果と表情筋の引き締め効果がこれ1本でできるということで、肌のくすみやしわが気になるという方によく売れています。また、これからの季節は紫外線を浴びたあとのケアにお求めになる方も増えそうですね」

パナソニック「イオンブーストマルチEX」

第3位：全身のムダ毛をトリミングできる「ボディ＆フェイスグルーマーPRO X XT 5300」

3位には、男性用グルーミングツールがランクインしました。ブラウンの「ボディ＆フェイスグルーマーPRO X XT 5300」で、取材時の価格は13,070円になります。顔から脇、腕、VIOゾーン、脚など、全身のムダ毛が処理できるトリマーです。

「すね毛などを全部ではなく、ちょっと残して整えたいという方、特に20～30代の男性によく売れています。小型で持ちやすいうえ、刃が肌に当たらない作りなので、よく剃れるのにやさしいと評判です」

ブラウン「ボディ＆フェイスグルーマーPRO X XT 5300」

第4位：髪を超音波でトリートントする「シャインプロ」

4位には、ヤーマンのヘアトリートメント「シャインプロ」です。取材時の価格は27,500円。一般的なヘアアイロンに近い形状ながら、超音波と温熱によって髪をトリートメントすることに主眼を置いているのが特徴です。

「美容院で施してもらえるようなトリートメントが自宅でできるということで、髪の長い女性によく売れています。パサつきを抑えて、ツヤのある髪に仕上げてくれます。夏になると、プールや海水浴のあとに髪がパサついたり、純粋に紫外線が多くなって髪がダメージを受けやすくなったりしますから、これからの季節にさらに注目を集めそうです」