JR東日本盛岡支社は17日、夏の期間(7月1日から9月30日まで)に運転する増発列車の概要を発表した。釜石線・山田線などを経由し、三陸鉄道リアス線(釜石~宮古間)に乗り入れる臨時列車として、9月28日に快速「五葉」、9月29日に快速「そとやま」を運転することも発表された。

  • 臨時列車の快速「五葉」「そとやま」はキハ110系2両編成で運転(写真は釜石線を走る快速「はまゆり」)

「五葉」「そとやま」はいずれも国鉄時代に使用していた名称。1965(昭和40)年に準急列車として運転開始し、翌年から急行列車に格上げされたという。「五葉」は盛岡駅から左回りで花巻駅・釜石駅・宮古駅を経由して盛岡駅へ、「そとやま」は盛岡駅から右回りで宮古駅・釜石駅・花巻駅を経由して盛岡駅へ帰着する「循環列車」として知られ、約6時間かけて1周していたとのこと。

臨時の快速列車として「復活」を果たす「五葉」「そとやま」は、ともにキハ110系(2両編成、全車自由席)を使用。快速「五葉」は9月28日に2本設定され、東北本線・釜石線を経由する盛岡駅9時40分発・釜石駅12時49分着(途中停車駅は花巻駅、新花巻駅、土沢駅、宮守駅、遠野駅、上有住駅、陸中大橋駅)の「五葉1号」、三陸鉄道リアス線・山田線を経由する釜石駅13時5分発・盛岡駅17時22分着(途中停車駅は鵜住居駅、大槌駅、浪板海岸駅、岩手船越駅、織笠駅、陸中山田駅、津軽石駅、宮古駅、茂市駅、陸中川井駅、上米内駅)の「五葉2号」を運転する。

快速「そとやま」は9月29日に2本設定され、山田線・三陸鉄道リアス線を経由する盛岡駅8時51分発・釜石駅13時32分着(途中停車駅は上米内駅、陸中川井駅、茂市駅、宮古駅、津軽石駅、陸中山田駅、織笠駅、岩手船越駅、浪板海岸駅、大槌駅、鵜住居駅)の「そとやま1号」、釜石線・東北本線を経由する釜石駅14時45分発・盛岡駅17時46分着(途中停車駅は陸中大橋駅、上有住駅、遠野駅、宮守駅、土沢駅、新花巻駅、花巻駅)の「そとやま2号」を運転。2本を乗り継ぐことにより、「五葉」は左回り、「そとやま」は右回りで盛岡~釜石~宮古~盛岡間を1周できる。