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本記事では、猫用自動トイレについて、仕組みをはじめとした基礎知識から、チェックしておきたい選び方、そして編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介。洗いやすくてアプリ連動もでき、さらにデザインもいい商品を厳選しました。ユーザーのイチオシ商品や口コミも紹介します。
猫用自動トイレとは
猫用の自動トイレとは、猫ちゃんの排泄物を自動で片づけてくれるトイレのこと。
1回の排泄ごとに排泄物を専用タンク(トレイ)に落としてくれ、飼い主さんが都度片付ける手間をなくしてくれる大変便利なアイテムです。
しかし、一般的なトイレを使っている飼い主さんにとってはわからないことも多いですよね。そこで本項では、猫用トイレがどういうものかについて解説いたします!
猫用自動トイレの仕組み
猫用の自動トイレは、猫ちゃんを感知するセンサーを活用し、猫ちゃんがトイレに入っているかどうかを確認します。その後、トイレから出たのをセンサーで確認し、排泄物を専用タンク(トレイ)に振り分けます。
排泄物の振り分け方法は主に、回転式とスクープ式の2種類があります。
こちらは後ほど、「選び方」の部分で詳しく解説しますが、大きくは2種類の仕組により、自動で猫ちゃんの排泄物を処理してくれます。
基本的に、自動トイレはセンサー反応で可動します。また、どちらのタイプも猫ちゃんがいなくなってから動き始めるため、理論上、安全と言えます。
猫用自動トイレを導入するメリット
自動トイレの圧倒的なメリットは、やはりトイレをお掃除する頻度が格段に減る点です。
基本的に猫ちゃんのトイレは、おしっこ・うんちに関わらず、都度排泄物を処理するのが理想。しかし、お仕事などでご自宅を空ける場合や、多頭飼いの場合などは、とくに大変になります。
そんな中、自動トイレでは1回1回排泄物を処理してくれるため、圧倒的にお世話が楽になります。
また、自動トイレのほとんどがスマホアプリと連動でき、トイレの回数や猫ちゃんの体重などを記録してくれ、健康状態も把握することができます。
猫用自動トイレの安全性
無人の状態でも処理してくれる自動トイレですが、やはり気になるのは安全面です。事実、過去には自動トイレ自体の転倒により、猫ちゃんが亡くなったケースもあります。
そのため、自動トイレの導入を検討している人は、選ぶ際に十分注意しましょう。
注意すべき点は「トイレ自体が転倒しないか」と「巻き込み事故が起きないか」の2点です。
転倒については、トイレ自体の重量や設置場所の安定感などをチェックしましょう。猫ちゃんがトイレハイになり、トイレから駆け出したり、飛び上がったりしたときでも、安定感がある設置場所かがポイントになります。
巻き込み事故については、処理方法や感知センサーの有無を確認しましょう。すのこ部分が猫ちゃんに挟まる危険性も考え、センサーが反応したら緊急停止する。感知センサーで猫ちゃんの体重をしっかり認識できるよう、子猫の時は使用しない。といった注意を払い、購入商品やタイミングを見計らうようにしましょう。
猫用自動トイレの選び方
それでは、猫用自動トイレの選び方について解説いたします。ポイントは下記の5点です。
【1】排泄物の処理方法(種類)
【2】お手入れのしやすさ(掃除のしやすさ)
【3】記録機能(アプリ機能)
【4】静音性
【5】サイズ
一つひとつ解説いたしますね。
【1】排泄物の処理方法(種類)
仕組みの解説の部分で前述しましたが、自動トイレの排泄物の処理方法は大きく分けて「回転式」と「スクープ式」の2種類があります。
回転式
回転式は、内部が筒状になっているタイプが多く、この筒が回転することで、猫砂が動きます。そして、設置してあるすのこが猫砂と排泄物を分け、回転に合わせて排泄物のみが落ちるタイプです。
こちらのタイプは一番種類が多く、さらに排泄物の処理の確率も高いため、一番おすすめのタイプです。
スクープ式
スクープ式は、猫砂自体は動かず、可動式のすのこが動き、排泄物をすくい上げるタイプ。
コンパクトで低価格というメリットがありますが、スクープの力が弱く、排泄物の大きさによっては取り切れないといったデメリットもあります。
【2】お手入れのしやすさ(掃除のしやすさ)
都度、排泄物を処理してくれるとはいえ、本体自体のお掃除のしやすさも忘れてはいけないポイントです。
一般的には、本体の掃除は1~2ヶ月に1度程度が理想。しかし、処理の最中、内部に排泄物がこびりついてしまった場合などは都度洗ってあげる必要もあります。そのため、できるだけパーツ分解が簡単で、水洗い可能なものを選びましょう。
特に、下記のポイントは要チェック。
・すのこ部分が簡単に取り外せる
・分解したドーム部分が持ちやすいか
すのこ部分は排泄物をキャッチする部分ですので、常に汚れている場所です。そのため、力を入れずに取り外せると洗いやすいですよ。
また、意外と盲点なのがドーム部分の持ちやすさです。
自動トイレを洗う場合、一番メインになるがドーム部分になりますが、かなり重量があります。そのため、お風呂場などに持っていく際などはかなり苦労するため、取っ手、もしくは、持ちやすい形状であるかも確認しましょう。
【エキスパートのコメント】
猫砂クリーニング機能があると便利にお掃除できる!
お掃除をする際、猫砂クリーニング機能を使用すると、ワンタッチで排泄物タンクに猫砂をすべて移動させられるので、お掃除がとても楽になります。
例えば、本体掃除の際は、ドーム部分から猫砂を移動させられるため、軽くなり、お風呂場へ移動させやすくなります。また本体掃除をしない場合でも、猫砂の全取り換えも楽になるため、購入前にこの機能があるかどうか確認しましょう。
【3】記録機能(アプリ機能)
自動トイレの特徴のひとつが、アプリ連動できる点です。トイレの回数を記録することで、同時に体重や滞在した時間まで測ってくれるため、日々の猫ちゃんの健康管理もチェックできます。
基本的にアプリ連動できるタイプは、「排泄回数」「体重」「滞在時間」の3つが測定できるタイプが多いため、選ぶ際の基準にしましょう。
その上で、多頭飼いの方向けに、体重からどの猫ちゃんがトイレをしたかわかるモデルもあります。ご自宅の環境と照らし合わせて選んでみてください。
【4】静音性
ご自宅の環境によっては、寝室をはじめ、静音性が大事になる場所に設置することもあります。その場合は45dB(デシベル)よりも小さいものを選ぶようにしましょう。
45dBは目安として図書館の中の静けさです。そのため、あまり気になることはないでしょう。
【エキスパートのコメント】
稼働音だけでなく、砂が回る音も意外に気になる
静音性において、実際に自動トイレを使用していて気になるのは、実は稼働音ではなく、稼働中の猫砂が回る音です。
稼働音が45dB以下でも、猫砂の「ザザッー」という音や排泄物がトレイに落ちる「ガコッ」という音の方が気になります。
そのため、静音性重視の場合は猫砂の粒が細かい物や、タンクに少量だけ猫砂を敷いたりして音を軽減するようにしましょう。
【5】サイズ
自動トイレは電子機器となるため、サイズは比較的大きいです。そのため、購入前に設置場所を確認し、設置可能かどうかをしっかりチェックしましょう。
また、猫ちゃんのサイズに合うかどうかもポイントです。小柄な猫ちゃんであればほとんどの自動トイレが使えますが、大柄な猫ちゃんの場合、トイレが小さいと入ってくれないことも考えられます。
必ず、本体サイズだけでなく、内部の大きさも猫ちゃんに合うか確認しましょう。
購入前に抑えておきたい注意点
ここでは、あらかじめおさえておきたい注意点について解説いたします。
子猫の時には使用しない
自動トイレの感知センサーは、基本的に重量センサーと対物センサーの両方を利用しているタイプが多いです。そして猫ちゃんがトイレをしているかどうかを判断するのが内部の重量センサーです。
しかし、重量センサーが反応するのが最低でも1kg以上のため、子猫の場合は反応せず、事故の危険性もあります。そのため、子猫のうちに自動トイレを使用するのは避けましょう。
定期的に処理しないと臭ってしまう
自動トイレは常に排泄物を処理し、さらに、どの商品を見ても「消臭」「臭わない」といった表記が目立ちます。しかし、実際のところ、タンクに排泄物がある状態が数時間続くとさすがに臭います。そのため、もしニオイが気になる方は、数時間置きにチェックし、タンクの排泄物を掃除するようにしましょう。
使用できる猫砂は意外と少ない
自動トイレは、排泄物処理の仕組上、固まるタイプでないといけません。さらに、すのこの穴の大きさに入る粒の大きさの猫砂でなければなりません。
その上で、木系・鉱物系・紙系、消臭タイプ、トイレに流せるタイプ、など、要素を選ぶとかなり選択肢は狭まります。意外に使用できる猫砂は少ないので、その点だけ留意しておきましょう。
日本製の商品は少ない
意外と、日本製の自動トイレは少ないです。本記事で紹介する商品でも、日本製ブランドはOFT(株式会社オーエフティー)のみとなります。
そのほかのブランドとしては、中国と韓国が多くを占めています。そのため、日本製にこだわる人は、OFTの商品を選ぶのもおすすめです。
その一方で、中国や韓国の商品も質の高い自動トイレは数多くあります。その場合は、猫ちゃんの使い勝手だけでなく、レビューなども確認しながら購入を検討してみてください。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)