クルっと巻いたロール型クッキー、シガールでおなじみのヨックモックが、5月17日から3週間、設立55周年を記念したポップアップショップ「クッキーのアトリエ」を原宿・表参道にオープンします。“クッキーの可能性”を追求したという新たな焼き菓子「クッキーパレット」をアートな空間で楽しむこの企画。アートエージェンシー「ヘラルボニー」との異色のコラボにも注目です。
今回ヨックモックがタッグを組むヘラルボニーは、主に知的障害のある作家が生み出す“異彩アート”を通じて、多彩な活動を展開するアートエージェンシー。これまでにもJALや資生堂などさまざまなブランドや企業とコラボレーションし、異彩アートが放つ独創的なクリエイティブで商品デザインや空間プロデュースを行ってきました。今回はそんな同社がライセンス契約を結ぶアーティストが描きおろした作品でデザインを創り上げたカラフルで遊び心いっぱいの空間で、ヨックモックが2年がかりで開発した新感覚のクッキーが楽しめます。
焼き立て生地にフレッシュな果物や野菜を重ねた「クッキーパレット」
アートとお菓子の世界を体感できる「クッキーパレット」は、“色と色とをかけ合わせて新しい色を作っていくパレットのように”という意味を込めたネーミング。食感の異なる二層の生地を重ねて焼き上げたクッキーの上に、フレッシュな果物や野菜をトッピングしています。
ラインナップは全部で5種類。モッツァレラチーズとトマトを組み合わせた「ルージュ(トマトチーズ)」、2種のベリーの甘酸っぱさが生地を引き立てる「ヴィオレ(ダブルベリー)」、2種のショコラ生地をオレンジとともに焼き上げた「オロンジュ(ショコラオレンジ)」は各500円。カラフルな彩りが目に心地よく、いつまでも愛でていたくなるかわいさ。ほかほか温かい生地の上に果実感あふれるジューシーな素材が乗っかった大きなクッキーをガブリと頬張ると、口いっぱいに広がる初めての食感と食材同士の美味なる一体感が堪能でき、クッキーってこんな風に楽しめるんだ! という新鮮な驚きがありました。
目の前でキャラメリゼしてバニラアイスを添える「クッキーパレット キャラメリゼ」は、イートイン限定で2種類を用意。しゃりっとしたリンゴとしっとりサクサクの生地との食感のコントラストが楽しい「ドレ(アップルシナモン)」と、クッキー生地にチョコチップを練り込み、バナナとともに焼き上げた「ジョーヌ(バナナショコラ)」は各700円。仕上げのキャラメリゼが引き立てる香ばしい味わいと冷たいアイスの組み合わせは、まさに至福です。さらに、期間中の金曜と土曜の夜限定で、「クッキーの夜会」も開催。こちらは“ラングドシャー×創造性”をテーマに、食感も見た目も楽しいデセール2品とペアリングドリンクを2,500円で頂けます。
異彩作家が描いたアートが織りなすハッピーな空間
店舗の空間デザインに起用されたアーティスト・小林覚さんの作風は、数字や文字をつなげて描くというもの。外観をカラフルに彩る作品「共につなぐ、未来へ」はヨックモック55周年コンセプトの文章を、2階フロアの壁一面に広がる作品「Paint Your Colors」には、クッキーのアトリエのコンセプトの文章をつないで描いています。
ちなみに2階のウォールアートのほうは、この取材を行ったオープン前日の時点では白地に線画の状態でした。ここに、来店した人たちの手でこの空間で体感した色を塗ってもらい、色彩画を創り上げていくそう。
ヨックモック55周年記念のポップアップショップ「クッキーのアトリエ」は、6⽉6⽇まで、原宿・表参道の「BAKERY CAFE 426 OMOTESANDO」で開催です。
■information
「クッキーのアトリエ」
期間:5月17日~6月6日(11:00~18:30) ※金土は11:00〜20:00
会場:BAKERY CAFE 426 OMOTESANDO