シグマは5月16日、フルサイズミラーレス用の大口径標準ズームレンズ「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art」を発表した。従来モデルよりもさらに描写性能を引き上げつつ、小型軽量化を図った。近接撮影性能も高めた。ソニーEマウント用とライカLマウント用をラインナップする。価格はオープンで、予想実売価格は198,000円前後。発売は5月30日。
2019年12月に発売した「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art」の後継モデル。最新技術を投入し、描写性能や本体サイズ、AF性能を引き上げた。おもな改良点は以下の通り。
- 光学設計を一新し、ズーム全域で解像力を向上。絞り開放からシャープな描写が可能に
- 近接撮影性能を向上。最短撮影距離は17cm、最大撮影倍率は1:2.7
- 光学設計の改良と各種コーティングの採用で、フレアやゴーストを抑制
- レンズのサイズは最大径87.8mm、長さ120.2mm、質量745g。従来モデルから小型・軽量化を図り、体積は7%、重量は10%カット
- 絞りリングを新たに搭載。絞りリングのクリックの有無を切り替え可能
- AFLボタンを1つ追加し、側面と上部の2カ所に配置。縦位置撮影時の操作を容易に
- リニアモーターのHLAを採用し、AFの速度や精度を向上
- レンズは防塵防滴構造で、レンズの最前面部に撥水防汚コートを施した
- ワイド端でズームをロックできるズームロックスイッチを搭載。スイッチだけでなくズーム操作でもロック解除できるよう工夫
光学性能の向上がおもな改良点だが、昨今のシグマレンズ新製品と同様に小型軽量化も図っている。Lマウント版の重さは745gと、695gのソニー「FE 24-70mm F2.8 GM II」には及ばないものの、I型(835g)より90gも軽量化した。
- レンズ構成:15群19枚(FLDガラス6枚、SLDガラス2枚、非球面レンズ5枚)
- 画角:84.1-34.3°
- 絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:17(W)-34(T)cm
- 最大撮影倍率:1:2.7(W)-1:4(T)
- フィルターサイズ:φ82mm
- 最大径×長さ:φ87.8mm x 120.2mm
- 質量:745g