日経BPは5月14日、『日経クロストレンド』が作成した「マーケティング」「消費トレンド」「テクノロジー」の潮流を見極める「トレンドマップ 2024上半期」を発表した。同調査は、2024年4月に日経クロストレンドの活動に助言する外部アドバイザリーボード約50人と、編集部の記者など各分野の専門家に対し、選定した92ワードを「将来性」と現時点での「経済インパクト」とを5段階で尋ねてスコアリングしたもの。
23年11月に実施した前回調査との比較で、今回将来性スコアが伸びたトップ3は、マーケティング分野では「サブスクリプション型コマース」「CX(顧客体験)」「チャットbot(対話型AI含む)」であった。
また、消費トレンド分野では「越境EC」「節約志向」「TikTok売れ」「共働き」、テクノロジー分野では「VUI(音声ユーザーインターフェース)」「生成AI(ChatGPT、Copilot in Windowsなど)」「フードテック」という結果に。
一方、経済インパクトについて、全体でスコアの伸びがトップだったのは、マーケティング分野の「パーソナライゼーション」であった。消費者一人ひとりが自分の趣向に合わせて形や色を選べたり、体質などにマッチするようカスタマイズできたりと、ここ数年パーソナライゼーションが可能なサービスが増えているという。
そのほかのジャンルについては、消費トレンド分野では外国語対応のECサイトに外国人消費者を呼び込み、商品を海外発送するネット通販「越境EC」、テクノロジー分野では「生成AI(ChatGPT、Copilot in Windowsなど)」が、それぞれで最も高い伸びを示した。
今回の調査で新たに追加したキーワードは、マーケティング分野の「イマーシブ(没入体験)」、消費トレンド分野の「リユース消費」、テクノロジー分野の「宇宙テクノロジー」「五感テクノロジー」であったという。