• MEGAドン・キホーテ成増店。東京メトロ副都心線/有楽町線 「地下鉄成増駅」および東武鉄道 東上本線「成増駅」から徒歩3分、なりますスキップ村商店街からほど近い場所にある

5月に入って日差しが強い日が続くようになり、2024年もいよいよ夏の気配が近づいてきました。そろそろエアコンの試運転やサーキュレーターの稼働を始める方も多いのでは。今回、2024年の夏物家電のトレンドを見つけるべく、ドン・キホーテ店舗として都内最大級の売り場面積を誇る「MEGAドン・キホーテ成増店」で、ドンキ最新の夏向け家電をチェックしてきました。

  • ドン・キホーテ PB商品開発部の今井潤氏から「情熱価格」ブランドを中心としたドン・キホーテ注目商品を教えてもらった

どんな部屋でもすぐ冷やせる! どこでも置くだけエアコン

ドン・キホーテの2024年夏向け商品の中で最も注目したいのが「どこでも置くだけエアコン」。いわゆるスポットクーラーで、設置工事が不要で買ったその日に部屋を冷やせるアイテムです。価格は41,580円。

  • 「どこでも置くだけエアコン」(2024年モデル)。本体の左側に並んでいる製品が昨年モデルとなる。吹き出し口に手を当ててみるとヒヤリとした冷たい風が感じられた

「どこでも置くだけエアコン」の昨年モデルは、同社の全PB商品の中で1、2を争うトップクラスの売り上げを記録したという屈指の人気商品。今年のアップデートでは「暖房機能」が追加され、夏だけでなく冬場も含め1年中使えるようになりました。冷却性能もアップし、適用畳数が従来の最大8畳から最大10畳に拡大しています。

冷却時に温められた空気は付属ホースで外へ排出する必要がありますが、このホースを窓に設置できる窓枠パネルが付属しています。この窓枠パネルのサイズも、ベランダ窓まで対応できる高さ230cmに改善しました(従来は125cm高まで)。

「排気ホースの中に虫が入りそうで心配」というユーザーからの声を受け、窓枠パネル部に虫侵入防止の網(防虫パネル)が付きました。ドン・キホーテ PB商品開発部で季節家電を担当する今井氏も「ユーザーの声にここまで寄せた商品はない」と胸を張るイチ押しです。

  • 本体サイズは32.5×29×70cm、重さは約21kg。運転モードは自動/冷風/除湿/温風/節電の5つで、風量は強弱の2段階で設定できる。極太のじゃばらホースと、排熱時に窓の隙間を閉じる窓枠パネルが同梱される

  • 窓枠パネルには新たに、虫の侵入を防ぐ防虫パネル(網戸)が付いた

  • 「ココにエアコン、あったらなぁ~……」という困った状況を訴えかける「ぴえん」の絵文字がパッケージに描かれている

どデカい羽根に注目! 「ド風量」のサーキュレーター

ドン・キホーテの2024年扇風機系アイテムは、“圧倒的な風量で攻める”というコンセプトを表した「ド風量」シリーズを展開していく予定とのこと。

成増店4階フロア、エスカレーター前の“一等地”に積まれた「3DスイングDCターボサーキュレーター」は、ゴールデンウィーク前に売り場に並んだという新製品。最大44畳に対応したパワーが特徴のサーキュレーターです。価格は9,878円。

  • 3DスイングDCターボサーキュレーターのグレー。カラーはホワイトも用意している。「3Dスイング」の名称は上下約80度、左右約60度の首振りができることから付けられた

サーキュレーター商品は「コンパクトで置きやすい」がトレンドの1つですが、今井氏は、市場のトレンドが小型化だからこそ「情熱価格」として特徴を出すべく、「見た目が大きく風も強い」という振り切った商品にしたといいます。「本当は(適用畳数)44畳もいらないと思うんですよ。でも、そのくらい強い風というインパクトがある。きちんと検証もしました」(今井氏)。

製品化に至った背景として、これまで「風量」を売りにしたアイテムが“異様に売れた”ことも要因の1つ。実際「3DスイングDCターボサーキュレーター」は直径23cmの羽根を4枚備え、本体の奥行も27cmと大きめ。部屋に置くと存在感は出そうですが、適用畳数は最大44畳、風量設定は12段階という強風が楽しめる尖った一品です。

  • 横から見ても奥行がある。本体サイズは幅26×奥行27×高さ36cm、重さは約2.7kg。運転モードは送風、リズム、おやすみの3種類。オフタイマー設定や寝るときにうれしい滅灯機能も搭載。本体は羽根ガードや羽根を工具なしで外せ、お手入れしやすい

  • エスカレーター近くの一等地に陳列されている注目商品の1つ。なお、7,678円のACモーター版もラインナップされている。価格はACモーター版の方が安いが、静音や消費電力の少なさ、風量調整などのメリットと、サーキュレーター市場が消費電力が低く風量を細かく調整できるDCモーター搭載製品へ移行していることを踏まえ、DCモーター版/ACモーター版の2種類を製品化したという

  • DCモーター版ではタッチ式スイッチを搭載。リモコンでも操作できる

  • 「ド風量」を実現すべく大型の羽根を備えた

限界まで攻めた大風量! 真上も向ける扇風機

扇風機の新製品「大風量DCリビング扇風機」は、従来モデル「PT-MLF-WH」と比べ145%風速をアップしたという「ド風量」シリーズの扇風機です。価格は7,678円。

  • 真上にも風を送れる「大風量DCリビング扇風機」。本体サイズは幅354×奥行341×高さ926mm、重さは約2.65kg

安全性を保ちつつモーターの限界まで風速を上げたという「ド風量」に加え、真上を向けることでサーキュレーターのようにも使えることが特徴。お風呂上りにバーッと強い風を浴びたいときなど、「扇風機の風量が物足りないという方もいらっしゃるんだろうな」という需要を想像して開発したとのこと(風速は最大247m/min)。

風量は5段階で、左右最大180度(30度/60度/90度/180度の4段階)の首振り機能も搭載。上下は手動で90度の調節が可能です。羽根の裏側にDCモーターを搭載し、ガード裏に操作ボタンを配置するほか、リモコンを使った設定も可能。カラーは暗めのグレーで、「リビングに置けるいい色が出た」というこだわりのカラーです。

  • 付属のリモコンでも操作できる。機能は風量切り替えや首振り角度調節、切りタイマーなど

  • リモコンの表示はアイコンのみのシンプルなもの

売り場でも品切れ気味? 自然な涼風を届ける冷風扇

スポットクーラーとは異なり、タンクに入れた水の気化熱作用で涼風を送る「大風量冷風扇」も「ド風量」シリーズの新製品です。

気化熱によりフィルター部分の温度を下げる作用に加え、内部に大型の保冷剤を入れて、涼風を生み出す「大風量冷風扇」は、エアコンほど冷えすぎないことが特徴で、自然に近い風を好むユーザーに支持されているといいます。

保冷剤は4個付属。2個を水タンクに入れて残り2個を冷凍庫で冷やし、ローテーションで代わる代わる使うイメージです。価格は12,980円。売り場ではちょうど品切れ中となっており、人気のほどが伺えました。

  • 左が新製品の「大風量冷風扇」。下部にキャスターが付いており、部屋で移動しやすい仕様だ

  • 大型の水タンクを備え、気化熱を利用した涼風を吹き出す。付属の保冷剤は4つというお得感(?)も。本体で使っている間に冷凍庫で次に使う分を冷やし、本体の保冷剤が温かくなったら入れ替えるサイクルをスムーズに行って欲しいから、という

  • 前から見たところ。上部にはメニューボタンが並ぶ

  • 売り場ではちょうど品切れ中。「さっきまであったのに……」と驚く今井氏

風の強さにこだわり! 2層羽根の「ド風量」ハンディファン

夏に涼めるアイテムのハンディファンですが、「情熱価格」の2024年夏向けハンディファン「ダブルブレードハンディファン」も、2層羽根で風量を増した「ド風量」シリーズの新製品となっています。価格は2,178円。

  • ダブルブレードハンディファンの売り場。本体サイズは80.5×177×34.5mm、重さは約132g。USB充電式で連続使用時間のめやすは約4.5時間

ハンディファンも大風量の需要があると考えていたものの、売れるかどうかわからなかったため、昨年は数を絞って販売したところ、(2023年)6月のこれからという時期に完売してしまったといいます。その反省を活かし、2024年では「ド風量」シリーズ商品として在庫豊富に揃えたとのこと。

後ろの羽根で風を集め、前の羽根で風を送り出す2層羽根を採用し、風量を強化。3段階で風量調節でき、ライブやお祭りなど暗めの場所でも楽しめるようLEDで光る機能も搭載しました。スタンド付きで卓上利用も可能です。

  • 小型ながらパワフルな風が吹きつける。卓上スタンドとストラップ、充電用ケーブルも同梱

  • 前後2枚の羽根で風を集めて送り出す構造

  • LEDライトも搭載。花火大会やお祭りのときなどに気分が明るくなりそうだ

100段階の風量調節ができるハンディファンをチラ見せ

「情熱価格」ブランドではありませんが、ハンディファン新製品の中に、ドン・キホーテらしからぬかわいいパッケージのハンディファンを発見。

テキサスコーポレーションの「Kira rich fan」はオーロラカラーのスタンド付きハンディファンです(その他カラーも用意)。価格は3,058円。決して小型ではないサイズ感ですが、軽い上に風量も十分ある点が好印象。USB-C充電式で、スタンドは充電台と兼用です。

  • 「Kira rich fan」。光沢のあるオーロラカラー以外にも、光沢のないカラーのものを2,728円でラインナップしている

  • ファン背面にもかわいいデザインが描かれている。充電台のほかストラップとUSBケーブルも付属する

ペルチェ式冷却プレートが付いたハンディファン「クールハンディファン」(ヒロ・コーポレーション)も発見。首筋や手首を当てて冷やせる冷却プレート付きハンディファンは夏向けに各社から登場していますが、ユニークなのは一見普通の充電台が、スマートフォンスタンドを兼ねている点。風量調節は4段階、ファンの角度調節にも対応します。

このほか、「情熱価格」の「ド風量」シリーズ新製品として登場予定となる、ペルチェ式冷却プレート搭載ハンディファン新製品のパッケージデザインも見せてもらいました。微風から強風まで、なんと100段階で風量調節できるという尖った製品で、完成品が非常に気になるところです。発売は5月中旬を予定しているとのことでした。

  • 「クールハンディファン」。本体サイズは63×69×195mm(本体のみ)、重さは165g(スタンド含む)。使用時間はLowの場合でファンのみで8.5時間、ファン+ペルチェクーラーで2時間となる

  • 充電台がスマートフォンスタンドになるというユニークなデザインだ

  • なんと100段階の風量調節ができる、冷却プレート搭載ハンディファンが「ド風量」シリーズとして今後登場。5月中旬に発売予定だという