5月に入って日差しが強い日が続くようになり、2024年もいよいよ夏の気配が近づいてきました。そろそろエアコンの試運転やサーキュレーターの稼働を始める方も多いのでは。今回、2024年の夏物家電のトレンドを見つけるべく、ドン・キホーテ店舗として都内最大級の売り場面積を誇る「MEGAドン・キホーテ成増店」で、ドンキ最新の夏向け家電をチェックしてきました。
どんな部屋でもすぐ冷やせる! どこでも置くだけエアコン
ドン・キホーテの2024年夏向け商品の中で最も注目したいのが「どこでも置くだけエアコン」。いわゆるスポットクーラーで、設置工事が不要で買ったその日に部屋を冷やせるアイテムです。価格は41,580円。
「どこでも置くだけエアコン」の昨年モデルは、同社の全PB商品の中で1、2を争うトップクラスの売り上げを記録したという屈指の人気商品。今年のアップデートでは「暖房機能」が追加され、夏だけでなく冬場も含め1年中使えるようになりました。冷却性能もアップし、適用畳数が従来の最大8畳から最大10畳に拡大しています。
冷却時に温められた空気は付属ホースで外へ排出する必要がありますが、このホースを窓に設置できる窓枠パネルが付属しています。この窓枠パネルのサイズも、ベランダ窓まで対応できる高さ230cmに改善しました(従来は125cm高まで)。
「排気ホースの中に虫が入りそうで心配」というユーザーからの声を受け、窓枠パネル部に虫侵入防止の網(防虫パネル)が付きました。ドン・キホーテ PB商品開発部で季節家電を担当する今井氏も「ユーザーの声にここまで寄せた商品はない」と胸を張るイチ押しです。
どデカい羽根に注目! 「ド風量」のサーキュレーター
ドン・キホーテの2024年扇風機系アイテムは、“圧倒的な風量で攻める”というコンセプトを表した「ド風量」シリーズを展開していく予定とのこと。
成増店4階フロア、エスカレーター前の“一等地”に積まれた「3DスイングDCターボサーキュレーター」は、ゴールデンウィーク前に売り場に並んだという新製品。最大44畳に対応したパワーが特徴のサーキュレーターです。価格は9,878円。
サーキュレーター商品は「コンパクトで置きやすい」がトレンドの1つですが、今井氏は、市場のトレンドが小型化だからこそ「情熱価格」として特徴を出すべく、「見た目が大きく風も強い」という振り切った商品にしたといいます。「本当は(適用畳数)44畳もいらないと思うんですよ。でも、そのくらい強い風というインパクトがある。きちんと検証もしました」(今井氏)。
製品化に至った背景として、これまで「風量」を売りにしたアイテムが“異様に売れた”ことも要因の1つ。実際「3DスイングDCターボサーキュレーター」は直径23cmの羽根を4枚備え、本体の奥行も27cmと大きめ。部屋に置くと存在感は出そうですが、適用畳数は最大44畳、風量設定は12段階という強風が楽しめる尖った一品です。
限界まで攻めた大風量! 真上も向ける扇風機
扇風機の新製品「大風量DCリビング扇風機」は、従来モデル「PT-MLF-WH」と比べ145%風速をアップしたという「ド風量」シリーズの扇風機です。価格は7,678円。
安全性を保ちつつモーターの限界まで風速を上げたという「ド風量」に加え、真上を向けることでサーキュレーターのようにも使えることが特徴。お風呂上りにバーッと強い風を浴びたいときなど、「扇風機の風量が物足りないという方もいらっしゃるんだろうな」という需要を想像して開発したとのこと(風速は最大247m/min)。
風量は5段階で、左右最大180度(30度/60度/90度/180度の4段階)の首振り機能も搭載。上下は手動で90度の調節が可能です。羽根の裏側にDCモーターを搭載し、ガード裏に操作ボタンを配置するほか、リモコンを使った設定も可能。カラーは暗めのグレーで、「リビングに置けるいい色が出た」というこだわりのカラーです。
売り場でも品切れ気味? 自然な涼風を届ける冷風扇
スポットクーラーとは異なり、タンクに入れた水の気化熱作用で涼風を送る「大風量冷風扇」も「ド風量」シリーズの新製品です。
気化熱によりフィルター部分の温度を下げる作用に加え、内部に大型の保冷剤を入れて、涼風を生み出す「大風量冷風扇」は、エアコンほど冷えすぎないことが特徴で、自然に近い風を好むユーザーに支持されているといいます。
保冷剤は4個付属。2個を水タンクに入れて残り2個を冷凍庫で冷やし、ローテーションで代わる代わる使うイメージです。価格は12,980円。売り場ではちょうど品切れ中となっており、人気のほどが伺えました。
風の強さにこだわり! 2層羽根の「ド風量」ハンディファン
夏に涼めるアイテムのハンディファンですが、「情熱価格」の2024年夏向けハンディファン「ダブルブレードハンディファン」も、2層羽根で風量を増した「ド風量」シリーズの新製品となっています。価格は2,178円。
ハンディファンも大風量の需要があると考えていたものの、売れるかどうかわからなかったため、昨年は数を絞って販売したところ、(2023年)6月のこれからという時期に完売してしまったといいます。その反省を活かし、2024年では「ド風量」シリーズ商品として在庫豊富に揃えたとのこと。
後ろの羽根で風を集め、前の羽根で風を送り出す2層羽根を採用し、風量を強化。3段階で風量調節でき、ライブやお祭りなど暗めの場所でも楽しめるようLEDで光る機能も搭載しました。スタンド付きで卓上利用も可能です。
100段階の風量調節ができるハンディファンをチラ見せ
「情熱価格」ブランドではありませんが、ハンディファン新製品の中に、ドン・キホーテらしからぬかわいいパッケージのハンディファンを発見。
テキサスコーポレーションの「Kira rich fan」はオーロラカラーのスタンド付きハンディファンです(その他カラーも用意)。価格は3,058円。決して小型ではないサイズ感ですが、軽い上に風量も十分ある点が好印象。USB-C充電式で、スタンドは充電台と兼用です。
ペルチェ式冷却プレートが付いたハンディファン「クールハンディファン」(ヒロ・コーポレーション)も発見。首筋や手首を当てて冷やせる冷却プレート付きハンディファンは夏向けに各社から登場していますが、ユニークなのは一見普通の充電台が、スマートフォンスタンドを兼ねている点。風量調節は4段階、ファンの角度調節にも対応します。
このほか、「情熱価格」の「ド風量」シリーズ新製品として登場予定となる、ペルチェ式冷却プレート搭載ハンディファン新製品のパッケージデザインも見せてもらいました。微風から強風まで、なんと100段階で風量調節できるという尖った製品で、完成品が非常に気になるところです。発売は5月中旬を予定しているとのことでした。