ファミリーマートは5月13日、竹中工務店、日立ハイテクと、コンビニ初となる移動型無人トレーラー店舗「ファミリーマート舞洲/N店」を大阪・関西万博工事現場内にオープンした。
同店は、竹中工務店・日立ハイテクによる移動可能な工事事務所である「牽引式オフグリッド型モバイルハウス」を発展させた、開放感と機能性を確保した設計の店舗。ソーラーパネルと蓄電池および制御機器からなる自立電源システムと衛星インターネットの搭載により、自立通信が可能。ソーラーパネルで発電した電気は蓄電池に充電され、モバイルハウス内の空調設備などに必要な電気を供給するため、安定した電力供給と通信機能の提供が可能となっている。
また、広大な敷地面積の工事現場において、工事の進捗や工事従事者数に合わせて販売場所を柔軟に移動し、商品やサービスを提供することができる。
店内には、冷蔵商品や冷凍商品を含めた、約280種類の商品を取り揃えている。また、2台のセルフレジが設置されることで、会計の待ち時間が短縮されるだけでなく、アプリ「ファミペイ」を使用した割引やアプリ内の商品引換特典なども利用できる。支払方法は、バーコード決済、交通系電子マネー、クレジットカードの完全キャッシュレス。
品質管理のために、トレーラー内には、設定した温度帯を超えると、エアコンが自動的にON/OFFするシステムを採用。これにより、商品の品質が保たれることに加えて、快適な買い物環境を提供することができる。
同社は今後も、被災地や買い物不便地域などでの買い物支援を目的に、移動型無人トレーラー店舗の展開を検討していく予定だという。