京浜急行電鉄は、さらなる安全対策やユニバーサルで快適な輸送サービスを推進するため、2024年度に総額324億円の設備投資を実施すると発表した。
今年度は引き続き品川駅付近および大師線の連続立体交差事業、羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線新設工事、ホームドア設置工事など推進し、全車両への防犯カメラ設置も進めていく。照明設備のLED化といった環境負荷低減の取組みに加え、今後の労働力不足や事業効率化を進める上で必須となるICT分野への投資など、将来の成長に向けた投資も着実に進める。
鉄道事業設備投資計画の内訳としては、連続立体交差事業の推進(品川駅付近・大師線)、車内防犯カメラ設置、踏切安全対策の強化、激甚化する自然災害への対策といった「さらなる安全対策の強化」に約167億円。ホームドア設置工事の推進、駅改良工事(大規模改修・耐震補強等)、車両更新工事といった「ユニバーサルで快適な輸送サービスの提供」に約87億円。車両更新工事は1000形のうち計16両(8両編成×1編成、4両編成×2編成)を対象に、フリースペースの設置、非常通話装置の増設、固定窓の一部開閉化など実施する。
駅および車両照明設備のLED化、省エネルギー設備への更新,回生電力貯蔵装置の更新といった環境負荷低減に向けた取組み」に約6億円。羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線新設工事、泉岳寺駅改良工事、鉄道オペレーション変革に向けた取組み(駅業務高度化など)といった将来の成長に向けた投資に約64億円を投資する計画としている。