米Appleが5月7日に実施したオンラインイベント「Let Loose」の中で、Apple M4チップを搭載する新型iPad Proが発表された。この時用いられたプロモーションムービーが問題視されていた件で、Appleのマーケティング担当バイスプレジデントであるTor Myhren氏が「的外れだった」と謝罪した。
新型iPad Proは内部機構の見直しによってこれまでよりさらに薄く、新しいApple M4チップの搭載によってかつてなく性能を高めている。この機動力と性能を表現するべく、Appleは万力でさまざまな楽器・カメラ・書籍・画材を潰し、その中から薄いiPad Proが生まれる……という約1分のムービーを制作した。
新型iPad Proのプロモーションとして薄さと性能をクリエイティブの面からアピールしたかったとみられるが、当のクリエイターの共感は得られなかったようだ。最新デバイスがすべてのレガシーアイテムに代わるわけではなく、リプレースするという描写において尊重を表現できていなかったのかもしれない。
AppleのTor Myhren氏はAd Age誌へのコメントで「私たちの目標は、iPadを通じてユーザーが自分自身を表現し、アイデアを実現する無数の方法を常に称賛することです。このビデオにおいて、私たちは的外れなことをしてしまいました。申し訳ありません」と述べている。