シャオミ・ジャパンは5月9日に、2024年上期の国内向けの新製品発表会を開催。ライカと共同開発したカメラを搭載するフラッグシップスマートフォン「Xiaomi 14 Ultra」をはじめ、ミドルレンジスマートフォンの「Redmi Note 13 Pro 5G」「Redmi Note 13 Pro+ 5G」、3K画質の高精細ディスプレイを搭載するタブレット「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」、86インチの超大型チューナーレステレビ「Xiaomi TV Max 86"」を発表しました。

会場にはメディアやインフルエンサー、パートナーに加えて、一部シャオミファンも招待され、約250人が参加。発表会後には製品のタッチ&トライに加えて、「Xiaomi 14 Ultra」の体験会も開催されました。

  • 取締役社長の大沼 彰氏、プロダクトプランニング本部 本部長の安達晃彦氏、写真家の嶋本丈士氏

    発表会に登壇したシャオミ・ジャパン 取締役社長の大沼 彰氏(中央)、プロダクトプランニング本部 本部長の安達晃彦氏(左)、ゲストの写真家 嶋本丈士氏(右)

  • タッチ&トライコーナーのシャオミファン

    「Xiaomi 14 Ultra」のタッチ&トライコーナーで製品を手に取るシャオミファンの皆さん

「Xiaomi 14 Ultra」は、2月開催の「MWC Barcelona 2024」にあわせて発表され、グローバルで注目を集めているモデル。ライカと共同開発したカメラを搭載するUltraシリーズは、以前からファンの間で国内販売が熱望されていました。製品説明を務めたシャオミ・ジャパン プロダクトプランニング本部 本部長の安達晃彦氏によれば、日本法人としても本社に打診してきたところ、今回、SNS等でのファンの熱心な働きかけなどもあり、ついに発売が決定したと言います。

  • Xiaomi 14 Ultra」ブラック/ホワイト

    「Xiaomi 14 Ultra」がブラック、ホワイトの2色展開。ディスプレイは6.73インチでIP68の防水にも対応。SoCにはQualcomm製の「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載する

  • ライカからのメッセージ

    日本発売にあたってライカ担当者からのメッセージも寄せられた

「LEICA VARIO-SUMMILUX」銘を冠したレンズを使用し、メインカメラにはソニー製の1インチセンサーや可変絞りも採用。超広角/広角/望遠/超望遠の4つのカメラは、それぞれ5,000万画素で、焦点距離12~120mmまでカバーしています。カメラのような、グリップやシャッターボタン、レンズフィルターを付加できる専用アクセサリー「Photography Kit」も用意されていて、別売ではなく購入者特典として提供されることも発表されました(単体販売もあり、価格は22,000円)。価格は199,900円で、5月16日から公式オンラインストアや大手EC、家電量販店のほか、au +1 Collectionとして一部auショップでも販売されます。

  • 「Photography Kit」を装着した「Xiaomi 14 Ultra」

    「Photography Kit」を装着した「Xiaomi 14 Ultra」。「Photography Kit」は22,000円で単体販売も行われる

  • 「Xiaomi 14 Ultra」の特徴まとめ

    「Xiaomi 14 Ultra」の特徴

  • ポートレート撮影の体験コーナー

    発表会後の体験会では、テレマクロやポートレート、映画モード、夜景モードなどの「Xiaomi 14 Ultra」の様々な撮影機能を試すことができた。こちらはポートレート撮影の体験コーナーです

発表会にはライカのカメラで日常風景を切り取った作品を多数発表している、写真家の嶋本丈士氏がゲストとして登壇し、「Xiaomi 14 Ultra」で撮影した写真を紹介しました。日常風景を切り取るために常にカメラを持ち歩いているという嶋本氏ですが、「これひとつでほとんど撮れてしまうし、これならポケットに入るので、手ぶらで出掛けられる」と話していました。

  • 嶋本氏が撮影例を解説したトークセッション

    「Xiaomi 14 Ultraはスマホというより、電話付きのカメラ」と話す嶋本氏

  • 嶋本氏による作例の展示

    会場には嶋本氏が「Xiaomi 14 Ultra」で撮影した作品も展示されていた

「Redmi Note 13 Pro 5G」と「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は、2億画素カメラ、1.5K(2,712×1,220)の高精細なディスプレイ、Felica対応といった特徴をもつ、ミドルレンジのスマートフォン。「Redmi Note 13 Pro 5G」は、SoCがQualcomm製の「Snapdragon 7s Gen 2」で5,100mAhのバッテリーを搭載し、67Wの急速充電に対応。5月16日からauとUQモバイルで販売されます。au Online Shopの価格は41,800円です。

「Redmi Note 13 Pro+ 5G」のSoCはMediaTek製の「Dimensity 7200-Ultra」で、バッテリーは5,000mAh。120Wの急速充電に対応しています。こちらはオーブンマーケット向けでメモリー8GB、ストレージ256GBモデルが59,800円からとなっています。

  • Redmi Note 13 Pro 5G

    「Redmi Note 13 Pro 5G」はオーロラパープル、ミッドナイトブラック、オーシャンテールの3色。ディスプレイは約6.7インチでフラットなデザインだ

  • 「Redmi Note 13 Pro 5G」の特徴まとめ

    「Redmi Note 13 Pro 5G」の特徴

  • Redmi Note 13 Pro+ 5G

    「Redmi Note 13 Pro+ 5G」はオーロラパープル、ミッドナイトブラック、ムーンライトホワイトの3色。ディスプレイは約6.67インチで、サイドのエッジが大きくカーブしたデザインを採用する

  • 「Redmi Note 13 Pro+ 5G」の特徴まとめ

    「Redmi Note 13 Pro+ 5G」の特徴

  • オーロラパープルで揃えられる「Redmi Note 13 Pro+ 5G」「Redmi Buds 5 Pro」

    「Redmi Note 13 Pro 5G」「Redmi Note 13 Pro+ 5G」オーロラパープルのカラーにあわせて、ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 5」と「Redmi Buds 5 Pro」(写真右)にも新色としてこのカラーを追加。5月15日まで、「Redmi Note 13 Pro+ 5G」を予約すると「Redmi Buds 5 Pro」がもらえるキャンペーンも展開

タブレットでも、ユーザーの声を受けてハイエンドモデルの投入が発表されました。「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」は、その名の通り12.4インチの3K(3048×2032)ディスプレイに、SoCにはQualcomm製の「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載。120Wの急速充電に対応する10,000mAhのバッテリーや6つのスピーカーユニットを備えながら、メモリー8GB/ストレージ256GBのモデルが69,800円からと手の届きやすい価格になっています。発表会での価格発表時には、参加していたシャオミファンから歓声もあがりました。

ラフに描いたスケッチを元に生成AIが本格的なイラストを作成してくれる機能を備えたオリジナルのお絵描きアプリを搭載するほか、「Xiaomi フォーカスペン」(14,800円)や、「Xiaomi Pad 6S Pro タッチパッドキーボード」(16,800円)などのアクセサリーも充実。安達氏は「本体もコストパフォーマンスが高いと自負していますが、アクセサリーも魅力的な価格になっていると思います」と、その価格設定に自信を見せていました。

  • Xiaomi Pad 6S Pro 12.4

    「Xiaomi フォーカスペン」と「Xiaomi Pad 6S Pro タッチパッドキーボード」とあわせても、約10万円で買える「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」

  • 「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」の特徴まとめ

    「Xiaomi Pad 6S Pro 12.4」の特徴

チューナーレステレビの新しいラインナップとして、超大型86インチの「Xiaomi TV Max 86"」が、199,900円で発売されることも発表されました。「Android TV」を搭載し、動画配信サービスなど様々な映像コンテンツを大迫力で楽しめます。

  • 「Xiaomi TV Max 86"」の横に立つ安達氏

    「86インチは43インチ4つ分。その大きさを実感して欲しい」と安達氏

  • 「Xiaomi TV Max 86"」の特徴まとめ

    「Xiaomi TV Max 86"」の特徴

発表会ではこのほか、シャオミ・ジャパン取締役社長の大沼 彰氏から、現在スマートフォンの出荷台数で世界3位となっているシャオミが、上位2メーカーに対してシェアを拡大していることも紹介されました。また、今回発表された新製品をはじめ、シャオミ製品を実際に手にとって体験し、購入もできる場所として、渋谷パルコ内に「Xiaomiポップアップストア」を期間限定でオープンすることも発表されました。

  • グローバルのシェアトップ3

    2023年はグローバルのシェア3位を維持。2024年1~3月についても、「同じ3位でも好調に推移している」と大沼氏が言うとおり、シャオミのシェアは増加しています

  • Xiaomiポップアップストア

    「Xiaomiポップアップストア」は5月25日から9月1日までの期間限定で展開

なお、発表会後の囲み取材では、ポップアップストアでの製品展開について、「40~50点くらいの間で考えています。多くの製品が並ぶと思う」(大沼氏)との発言もありました。詳細は「オープンを楽しみにしておいてください」とのこと。新製品の発売とあわせて、店頭にどんな製品が並ぶのかにも注目したいところです。