JVCケンウッドは5月9日、KENWOODブランドのカーナビゲーションシステム「彩速ナビ」の「TYPE S」シリーズ 2024年モデルを発表した。ラインナップは4モデルで、店頭予想価格と発売日は以下の通り。

  • 画面が高精細化しタッチパネルとなった「彩速ナビ」の「TYPE S」シリーズが登場した

  • MDV-S811HDF(8V型 フローティングモデル):135,000円前後、6月上旬発売
  • MDV-S811HDL(8V型 インダッシュモデル):135,000円前後、6月上旬発売
  • MDV-S711HDW(7V型 200mmワイドモデル):97,000円前後、5月中旬発売
  • MDV-S711HD(7V型 180mm):97,000円前後、5月中旬発売
  • 新製品は4機種をラインナップする

「TYPE S」シリーズの2024年モデルは、随所に新機能を盛り込んだアップデートモデル。「彩速ナビ」の最上位シリーズ「TYPE M」で好評だった解像度1,280×720ピクセルの高精細・広視野角HDパネルを使用。画面はグレア処理を施した静電容量式タッチパネルで、スムーズかつ直感的な操作が可能。

ユーザーインターフェースは「オーガニックGUI PLUS」に刷新され、地図画面上にナビ情報とAV画面を同時に表示する2画面表示に対応した。AV画面サイズは、小 / 中 / 大 / 特大の4パターンで大きさを調整できる。

音声操作機能は「ボイストリガーのオン/オフ設定」を追加し、音声操作の起動方法を「ハイ、彩速」の音声発話から行えるようになった。設定が必要だが、ステアリングリモコンからのボタン操作でも起動可能だ。

従来機能はその多くを継承しており、各モデルの機能面はほぼ共通。違いは画面サイズと取り付け方法。別売りのデジタルルームミラー型ドライブレコーダー「DRV-EMN5700」との連携もサポート対象だ。

オーディオ機能は、192kHz/24bitのFLAC / WAVのハイレゾ音源に対応。車内の各スピーカーから出る音のタイミングを調整する「リスニングポジション調整」、リスナーの正面でアーティストが演奏しているかのように設定できる「フロントフォーカス調整」など、チューニング機能も豊富。スピーカー部は定格出力29W×4基構成。

ナビゲーション機能は、地図を見やすくする新カラー「スマートカラー」を含め、地図色を3種類から選択可能。ドライビング3Dマップ表示時に地図の俯角をリニアに調整できる「3Dスライダー」、ランドマークに隠れたマップを可視化できる「半透過オン/オフ」機能などを搭載する。「平均車速設定」、「一時停止表示」、90分ごとに音声で休憩を促す「リフレッシュ通知」など、安全運転をサポートする機能も多い。

ケーブル、またはBluetooth 5.2接続でスマートフォンとの連携が可能。「彩速ナビ」とスマートフォンとでデータを連携できる「MapFanAssist」や、ドライブの幅を広げるアプリ「NaviCon」などを利用できる。そのほかにも、広感度地デジチューナーやBluetoothレシーバーの内蔵、DVD再生機能、ワイドFMなどを収録。衛星測位システムは、GPS、QZSS(準天頂衛星)、Galileo、BeiDouに対応。インタフェース類は、HDMI入力×1系統、SDメモリーカードスロット、USB 2.0。

MDV-S811HDF

MDV-S811HDFは、画面サイズが8インチで画面を浮かしたフローティングモデル。独自のフローティング機構により、従来の7インチ開口サイズに取り付けられる。画面右端にはフラットな静電タッチキーも装備。2画面使用時のAV画面は最大5.7インチ。本体サイズはW178×D100×H158mm、重さは2.2kg。

MDV-S811HDL

MDV-S811HDLは、画面サイズが8インチで埋め込みタイプのインダッシュモデル。トヨタ9インチ開口車専用エスカッション「KIT8-18T」や、車種別専用取り付けキットを使用することで、さまざまな車種に幅広く取り付けられる。2画面使用時のAV画面は最大5.7インチ。本体サイズはW197×D125×H182mm、重さは2.4kg。

MDV-S711HDW

MDV-S711HDWは、画面サイズが7インチで画面右側に各種操作キーを備える200mmワイドモデル。2画面使用時のAV画面は最大5インチ。本体サイズはW206×D104×H174mm、重さは2.3kg。

MDV-S711HD

MDV-S711HDは、画面サイズが7インチの180mmモデル。2画面使用時のAV画面は最大5インチ。本体サイズはW180×D100×H183mm、重さは2.2kg。