日本の隅々に潜むカレー文化は奥深く、各地で独自のカレーが誕生している。今回は、その中から「新潟カレー」、「中華街カレー」、そして「焼きカレー」という三種類をピックアップした。この記事を読んでると、カレーへの新たな扉が開かれるかもしれないぞ!
まずは新潟県!なんとカレー消費量が日本でトップクラスの、まさに「カレー王国」だ。中でも人気なのが「バスセンターのカレー」。萬代シティバスセンターに行ってみると、長蛇のバス待ち、ではなくカレー待ちの行列が!
黄色くとろみのあるこのカレーは、見た目からして昭和レトロな雰囲気を漂わせる。しかし意外に味は深く、コクがあるという。
「口の中で広がる豊かな味わい」「サラサラじゃない、こってりしたルー」など、食べた人たちはその独特の風味を絶賛している。このカレーの秘密は、5時間煮込んだ豚骨スープと、企業秘密のカレー粉にあるらしい。
さらに、ルーのテイクアウトもできる。越後ダンディが鍋を持ってきてルーを持ち帰ろうとしている。「家でカレーは作らない」とまで言うではないか。バスセンターのカレーは新潟県民にとって、特別な存在なのだ。
続いて、意外にも横浜中華街から紹介するのが「中華街カレー」だ。「中華街に行ってカレー?」と思うかもしれないが、その疑問を吹き飛ばすような絶品カレーがそこにはある。中華料理店約200軒のうち、20軒がカレーを提供しており、その中でも特に注目は「牛バラ肉カレー」!中華の素材やスパイスが生み出す、トロトロの牛バラ肉が特徴のカレーだ。
「中華の出汁が効いてる」とお客さんも大絶賛。
カレーの本場、スリランカから横浜に移り住んで41年のおじさんもおいしいとベタ褒め。
「スリランカ人もびっくりですよ」だって!
最後に紹介するのが「焼きカレー」、北九州発の地元グルメだ。その名の通り、カレーを焼いたメニューで、「熱くて楽しい」と地元民は大好きらしい。
チーズがたっぷりかかり、オーブンで焼き上げられることで、外はカリッと、中はトロッとした食感が楽しめる。焼くことによって香ばしさが増し、カレーの風味がチーズのコクと溶け合うのが独特のおいしさを生む。
出てきた焼きカレーにスプーンを入れると、中にはトロトロの卵が!
家庭でも作れるので、残ったカレーを翌日焼きカレーにしてみなさん食べてみてほしい。
日本各地にはそれぞれの町の文化が育んだユニークなカレーが存在する。地域で愛され、時間と共に進化を遂げてきたカレーは、日本人にとってただの食事ではなく、文化そのものだ。あなたも地方色豊かなカレーから、お気に入りを見つけてみては?