スティーヴ・アルビニが61歳で死去 ニルヴァーナらを手がけた伝説的名手

レコーディング・エンジニア/プロデューサーとしても著名な音楽家、スティーヴ・アルビニ(Steve Albini)が死去。彼が経営するエレクトリカル・オーディオ・レコーディングのスタッフに米ローリング・ストーン誌が確認したところ、5月7日の夜に心臓発作で亡くなったという。享年61。

アルビニは1962年7月22日、米カリフォルニア州パサデナ生まれ。ビッグ・ブラックやシェラックといった自身のバンドを率いつつ、ニルヴァーナ『In Utero』、ピクシーズ『Surfer Rosa』、PJハーヴェイ『Rid of Me』など80年代後期以降のオルタナティヴ・ロック重要作に多く貢献。アナログの一発録りスタイルで知られ、多くのミュージシャンから愛されてきた。ZENI GEVA、メルト・バナナ、54-71、BORIS、MONO、GEZAN、CRYAMYなど日本のミュージシャンの作品にも携わっている。近年はポーカーの腕前でも注目され、世界大会で2度優勝。シェラックは10年ぶりのニュー・アルバム『To All Trains』を1週間後の5月17日リリース予定で、このあとにツアーも控えていた。

「僕は目が覚めたらレコードを作り、寝て起きたらレコードを作る、そんな毎日を過ごしてきた」アルビニは2014年、ローリングストーン誌のインタビューでそう語っている。自分にとっては普通のことなんだ。 他にもっと楽な生き方があるのかわからないけど、僕はしっかりこなしている。だからバッチリなんだ」。