俳優の中村倫也が、7日に福岡みずほPayPayドームで行われた、福岡ソフトバンクホークス-北海道日本ハムファイターズ戦のセレモニアルピッチに登場した。
中村は、2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』に出演することからセレモニアルピッチに登場。福岡公演は博多座にて7月7日~8月2日に行われる。この度、オフィシャルレポートが届いた。
■中村倫也 福岡みずほPayPayドーム セレモニアルピッチのオフィシャルレポート
ホークスのユニホームに身を包んだ中村倫也の背中には、“劇団☆新感線44周年興行”にちなみ「44」の背番号と「NAKAMURA」の文字が。グラウンドでは「博多座」の法被を着たハリーホークら、ホークスのマスコットキャラクターが出迎え、客席ではたくさんの観客が見守った。投球前、「実は母と兄が90年代後半からホークスファンで、結構身近に感じていました。今日も兄から“僕の分も投げてきてくれ”と言われました」と家族からの激励があったことを明かした。その期待に応えるように美しいフォームから投げたボールはノーバウンドでキャッチャーミットに到達。球場内は大きな歓声に包まれた。
セレモニアルピッチ終了後、自己評価を聞かれた中村は「100点くらいじゃないですか…? (ボールがマウンドまで)届いたので(笑)。改めて(選手は)すごいなと思いました。あの観客の中で指先ひとつで勝負が変わる職業。いい経験をさせていただきました」と話した。
また、背番号の「44」については「劇団☆新感線の44周年にちなんで僕の知らないところで決まっていて。僕にだって好きな番号があるのに(笑)」と茶目っ気たっぷりに話した。
投球前には松坂世代最後の現役投手・和田毅選手(43)と交流をしたという。「このお話が決まったときの資料に和田投手が教えてくださると書いてあり、“まさかあの和田さんが…?”と思ったのですが、本当に来てくださって。(ボールの)握り方を教えてくださいました。そしたらまっすぐ行ったのでよかったです」と語る。
和田投手からのアドバイスもあり投球は見事なノーバウンド。ゲン担ぎをしたかという記者からの質問には「特にしていないですが、ストライクでなくていいやという気持ちで欲を持たなかったのがよかったのかな。今度演る舞台の役は欲まみれなのですが(笑)」と天下取りを目論む欲深い軍師役とは違う、無欲の投球が今回の好投につながったようだ。
最後に九州のファンへ「7月7日の七夕に『バサラオ』という舞台を上演します。演劇をあまり観たことがない方もぜひ観ていただけたらと思います。知り合いや恋人、遠い親戚も15人くらい誘って来てもらえると非常にうれしいです(笑)。がんばります」とメッセージを送った。