アップルは5月7日、iPadの中堅シリーズ「iPad Air」を一新した。13インチの大画面モデルを新たに投入し、11インチモデルとの2ラインナップとした。FaceTimeカメラは、画面を横長にした際に中央に来る位置に変更した。チップは、従来のM1からM2に一新し、AIをはじめとする処理性能を大幅に高めた。同時発表の新iPad Proと同様に、新しいApple Pencil「Apple Pencil Pro」にも対応。ビジネスシーンやクリエイティブシーンで効率よく作業をしたいと考えるユーザーに訴求する。

  • iPadの中堅シリーズ「iPad Air」がモデルチェンジ。M2チップで処理性能を大幅に高めつつ、13インチの大画面モデルが新たに加わった

ラインナップと価格(Wi-Fi版)は以下の通りで、最安モデルの価格は98,800円となる。Wi-Fi+Cellularモデルも用意するが、今回からeSIMのみの対応となり、物理SIMには対応しない。発売は5月15日。

パネルサイズ ストレージ容量 価格
11インチ 128GB 98,800円
11インチ 256GB 114,800円
11インチ 512GB 150,800円
11インチ 1TB 186,800円
13インチ 128GB 128,800円
13インチ 256GB 144,800円
13インチ 512GB 180,800円
13インチ 1TB 216,800円

新iPad Airの目玉が、13インチモデルを追加したこと。11インチモデルよりもパネルサイズは30%ほど大きく、見やすくなる。13インチモデルのみ、本体サイズを生かして高音質タイプのスピーカーを搭載し、豊かな低音の再生もできるようにした。

  • iPad Proと同様に、11インチモデルと13インチモデルの2ラインナップ構成となった

  • カラーバリエーションはスペースグレイ、ブルー、パープル、スターライトの4色を用意

  • カメラはシングルタイプで、iPad Proとは異なりLiDARセンサーは搭載しない

あわせて、FaceTimeカメラは画面を横長にした時に中央になるよう位置に変更した。MagicKeyboardなどのキーボードを装着してFaceTimeやビデオ会議アプリを使う際、視線がずれなくなるメリットがある。

  • FaceTimeは、横画面にした際に左右中央に来る位置に変更した

  • 新しいApple Pencil Proに対応。Apple Pencil Proの新機能もすべて利用できる

チップはM2チップに改良し、処理性能は従来のM1搭載iPad Airより50%近く高速化。グラフィックス性能も高まったので、3Dグラフィックスを用いたゲームもストレスなく楽しめる。ニューラルエンジンも40%高速化しており、高度なAI機能を用いたアプリもスムーズに扱える。

  • 2つのウインドウを並べての利用も、画面の大きな13インチモデルならばさらに実用的に

  • ビジネス、ゲーム、クリエイティブ、動画鑑賞、学習など、オールマイティな用途に利用できるシリーズになった