JR北海道は7日、ゴールデンウィーク期間(4月26日から5月6日まで)の利用状況を発表した。3月のダイヤ改正で全車指定席化した特急列車のうち、「北斗」「すずらん」の利用者が前年より減少。「おおぞら」「とかち」は前年より微増となった。

  • 特急「すずらん」は3月のダイヤ改正で全車指定席となり、室蘭~東室蘭間も特急列車として運転されるようになった

同社は「より着席機会を高め、これまで以上に安心・快適な列車を提供」するとして、特急「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」を全車指定席化。「すずらん」は普通列車として運転していた室蘭~東室蘭間も特急列車とする一方、同区間の相互間で乗車する場合に限り、乗車券のみで普通車指定席の空席を利用可能とした。北海道新幹線から特急「北斗」へ乗り継ぐ際に適用された「乗継割引」も、3月のダイヤ改正をもって終了・廃止された。

今回の発表で、ゴールデンウィーク期間における「北斗」「すずらん」の利用者数(東室蘭~苫小牧間)は、前年度の約6万2,200人に対し、今年度は約6万1,000人で約1,200人減少。前年比98%に。同じく全車指定席化された「おおぞら」「とかち」の利用者数(南千歳~トマム間)は、前年度の約2万5,800人に対し、今年度は約2万6,000人で約200人増加。前年比101%となった。

  • 特急「北斗」も3月のダイヤ改正で全車指定席化。北海道新幹線から乗り継ぐ際に適用された「乗継割引」も廃止された

なお、旭川方面の特急「カムイ」「ライラック」「オホーツク」「宗谷」の利用者数(札幌~岩見沢間)は前年度の約7万1,700人に対し、今年度は約7万2,800人で約1,100人増加、前年比102%だった。JR北海道によれば、都市間輸送実績・札幌駅利用実績は前年度並みだが、新千歳空港駅で前年を上回る実績になったとのこと。新千歳空港駅の乗降人員は前年度の約36万9,600人に対し、今年度は約39万2,500人で約2万2,800人増加、前年比106%となっている。