ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計116万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

週末を充実させる「ひとり時間にやりたいなリスト」

4月のランキング1位は、『週末ひとり時間』(池田千恵、三笠書房)でした。「朝活の第一人者」である池田千恵さんの“週末シリーズ”第二弾。前著『週末朝活』に続き、自分を取り戻すための時間術やアイデアが詰まった一冊です。

「週末はイベントなどで忙しい」という人でも、10分や30分のスキマ時間は見つけられるはず。普段ならスマホで浪費してしまう時間を、「自分のため」に使ってみませんか?

そのためにおすすめなのは、「ひとり時間ができたらやりたいなリスト」を作っておくこと。平日のうちに「やってみたいな」と思うことを、アプリやメールの下書きに書き溜めます。その際、10分コース、30分コース、1時間コースなど、所要時間別にリスト化しておくと、いざ時間が空いた時に始めやすいですよ。

小さくとも能動的な時間を作ることで自己コントロール感が生まれ、休日の充実度がグンと上がることでしょう。

自分も相手も我慢しない「ノーストレスなコミュニケーション」とは?

2位は『どんな相手も味方になる 感じのよい伝え方』(宮本佳実、すばる舎)がランクイン。

「自分の意見を伝える」「反感を持たれない」。これらを両立するのは難しいようも思えますが、実は可能です。本書では、「自分も相手も我慢しないコミュニケーション」を、具体事例とともにたっぷりご紹介。特に女性同士の人間関係に悩む人におすすめですよ。 伝え方に悩むのは、言いにくいことを言わざるを得ない場面ではないでしょうか。そんな時、本書が推奨するのは「「お礼・肯定・提案」の3つの要素を入れることです。 「いつも素敵な資料をありがとう(お礼)、とても色使いがいいですね(肯定)。今回はもう少しポップなイメージもいいと思うんです。お手間をかけてしまいますが、もう少し明るい色に変えてもいいかなとも思っていて。試作してもらってもいいですか?(提案)」。

その他にも、嫌われない断り方、マウント対策、自慢にならない伝え方など、すぐに試せそうなノウハウがずらり。気持ちのよい毎日を過ごすためにも、読んで損はない一冊です。

スタンフォード大学で実践される、科学的に正しい心身の整え方

3位は『スタンフォード式 脳と体の強化書』(山田知生、大和書房)。

世界最高峰の学術機関として有名なスタンフォード大学ですが、実はオリンピック選手を多数輩出しているのはご存じですか? 本書では同大学でアスレチックトレーナーを務める著者が、科学的なアプローチによる疲労やストレスの対処法を教えてくれます。

脳には2つの「報酬システム」があります。1つはやる気を出す「ドーパミン」、もう1つは心を安定させる「セロトニン」。成功している人は、この2つを意図的に切り替えてベストパフォーマンスを出しているのだそうです。

具体的なアクションとしては、ドーパミンを分泌するには目標を定めて頑張ること、セロトニンは朝日を浴びる、ペットと遊ぶ、スキンシップをとるなどの行動で分泌されます。 脳の働きを上手に活用して、健康や心身のメンテナンスに役立ててはいかがでしょうか。

話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう

4月は、自分や周りと向き合い、より良い方向を模索するマイナビ世代の姿がうかがえるランキングでした。

本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。4月のランキングでは、『時短の一流、二流、三流』(越川慎司、明日香出版社)、『静かに退職する若者たち』(金間大介、PHP研究所)、『一流ファシリテーターの 空気を変えるすごいひと言』(中島崇学、ダイヤモンド社)『1冊目に読みたい DXの教科書』(荒瀬光宏、SBクリエイティブ)などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。