米Appleは5月6日(現地時間)、2024年のプライドコレクションを発表した。

同社は毎年、6月のプライド月間(LGBTQ+の権利や文化に視点を向ける月間)に合わせてプライドエディションのApple Watch用バンドを発売して世界中のLGBTQ+コミュニティを支援している。今年はブレイデッドソロループが選ばれており、蛍光性のある鮮やかなデザインになっている。また、watchOS、iOS、iPadOSのソフトウェアアップデートで提供されるプライド文字盤と壁紙が、プライドコレクションで初めてカスタマイズできるようになる。

新しい「Apple Watchプライドエディションブレイデッドソロループ」は、プライドフラッグのレインボーカラーに、ブラック、ブラウン、ライトブルー、ピンク、ホワイトを組み合わせたカラフルなデザインである。ブラックとブラウンは、黒人、ヒスパニック、ラテン系コミュニティの象徴であり、またHIV/AIDSの影響を受けている人々の象徴でもある。ピンク、ライトブルー、ホワイトはトランスジェンダーやノンバイナリーの人々を象徴している。

カラフルなデザインはプライドコレクションの特徴といえるものだが、今年はネオンを思わせる蛍光性で表現している。1980年代に流行したネオンサインが、ファッション、グラフィックデザイン、インテリアデザインなど、さまざまな分野で取り入れられ、ここ数年の根強いトレンドになっている。懐古的でレトロな雰囲気を備えながら新しく、明るく鮮やかで人の目をひき、エネルギッシュな演出にも適している。そうしたファッションやデザインスタイルに、プライドエディションブレイデッドソロループは合わせられる。

プライドラディアンス(Pride Radiance)文字盤、iOSおよびiPadOS用の壁紙は、ダークな背景に対してネオンカラーのビームが差し込み、さまざまなカラーが重なり合って時間を伝える。Apple Watchでは、ユーザーが手首を動かすとジャイロスコープからの情報に応じて、カラーが文字盤の数字をトレースする。iPhoneおよびiPadでは、カラフルなビームが「Pride」の文字をスペルし、ユーザーがデバイスをロック解除するとダイナミックに動く。それぞれのカラーが一つ一つの意味を持ち、将来の世代のためのさらなる平等の道筋を照らす、LGBTQ+運動の永続的な影響力を表現している。文字盤と壁紙の両方で、ユーザーは色とりどりのカラーから選んでパーソナライズできる。

プライドエディションブレイデッドソロループ(40mm、44mm)は、5月22日よりapple.comおよびApple Storeアプリにて注文受け付けを開始し、米国とカナダでは5月22日、他の地域では5月23日より、Apple Store直営店で販売を開始する。価格は14,800円。対応するApple Watchは、Apple Watch SEとApple Watch Series 4以降のモデル。プライドラディアンス文字盤およびiPhone/iPad用壁紙は、近日中にリリースされるwatchOS 10.5、iOS 17.5、iPadOS 17.5で利用可能になる。