風景画は、それを描くキャンバスのサイズでも受ける印象が変わります。大きければ大きいほど迫力を表現しやすかったりもしますが、こちらのキャンバスはというと……
#多分私しかやってない
ペットボトルキャップに
風景を描いてます
(@n_mito0813より引用)
ポストの主はボトルキャップアーティストで画家の「西倉ミト|SINGLE CAP ART(@n_mito0813)」さん。「#多分私しかやってない」というハッシュタグをつけて投稿された写真を見てみると……
ええええっ!? スゴい!! 小さなペットボトルのキャップに池と和風の赤い橋のある風景画が描かれているではありませんか。池では鳥も泳いでいます。
ペットボトルキャップというとても小さなキャンバスに、池の透明感や木々の葉、光と影の表現など、ここまでリアルで繊細に描けるなんて、その技術とセンスに脱帽するほかありません。
この精密な作品は大きな反響を呼び、ポストは5.3万件のいいねを獲得(5月5日時点)。「拡大して見てめちゃくちゃ感動しました。特に緑が好きで凄いですね」「す、凄い 綺麗! きっと、キャップの色も考えて描いてるのかな?? 天才っているんだな…」「とても繊細で素晴らしい作品に感動と衝撃を受けております!! こんなに小さなキャップの中に、なんて美しい世界を作り上げていらっしゃるんでしょう」「小さい中に描き込み量がすげぇ(゚Д゚;)」など、数々のコメントも寄せられました。
投稿主さんに聞いてみた
今回は、多くの人々を魅了したこの作品について、作者の西倉ミトさんに詳しい話をお聞きしました。
ーー小さなペットボトルキャップに絵を描こうと思ったきっかけや理由など教えていただけますか?
元々は普通の大きさの紙やキャンバスに細かい描写で風景や動物を描いていたのですが、2022年5月に知り合いの方から「細かな絵が得意なら、もっと小さなものに描いてみてはどうか」とアドバイスを頂き、作品の方向性を見直すことにしました。
2022年6月に地元のショッピングモールで小学生が作ったペットボトルキャップのモザイクアートを見かけ、小さなキャップに絵を描いたら面白いのではと閃いたことがきっかけでボトルキャップに描き始めました。
ーーこの絵を描くときに難しかったところやこだわったところ、楽しかったところなどお聞かせいただけますか?
特に難しかったのは池です。複雑な水面を小さなキャップに描くのは容易ではなく、何度も修正しながら制作いたしました。
淡路島の伊弉諾神宮を参考にしたのですが、そのまま描くのではなくモチーフを省略したり色味を変えるなどして、絵として綺麗に見えるよう自分なりにこだわりました。また、風景のみだと堅苦しさを感じたのでアヒルを泳がせてみました。
ーーこれまでの特にお気に入りの作品があれば、そのお気に入りポイントやこだわりとともに教えてください。
特に気に入っているのはホットケーキです。
2個以上のキャップを組み合わせたのはこちらの作品が初めてだったので印象に残っており、キャップの形状をうまく活かすことができた点が特に気に入っています。
小さくてもインパクトのある作品にするため二段重ねにし、紙に描いたお皿を使ってシロップが垂れる様子を表現することで、より美味しそうに見えるよう工夫しました。
ホットケーキの作品も、とても見事で感動しちゃいますね!! 西倉ミトさんのアカウントではこの他にも多くの素晴らしい作品を見ることができますので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
#多分私しかやってない
— 西倉ミト|SINGLE CAP ART (@n_mito0813) April 18, 2024
ペットボトルキャップに
風景を描いてます pic.twitter.com/jGkwnUxvVH