4月5日(現地時間)、日本人女子史上初となるビッグニュースが飛び込んできました。世界最大のプロレス団体「WWE」全日本女子プロレス、WWF(現WWE)などで活躍した元女子プロレスラーのブル中野さんが2024年の名誉殿堂入りしたことを発表したのです。

これは日本人女子レスラーとしては史上初で、男子レスラーでも過去には故アントニオ猪木さんなどを含む4名しかいない快挙となります。

WWEのCCOを務めるトリプルH氏も自身のXでこの栄誉を讃えています。

またWWEの公式Xアカウントでもブル中野さんの偉業を彼女の歴史とともに紹介しています。

WWEは全世界165か国で放映され、10億人以上が熱狂するスポーツエンターテインメント団体です。その団体の殿堂入りをした彼女が、なんとその思いを多くの観衆の前で全て英語でスピーチしたのです。カンペを見ることもなく、堂々と時にユーモアを交えながら最後まで英語スピーチを行ったレジェンドに対し、会場は割れんばかりの大喝采。まずはその様子をぜひご覧ください!

■セレンのいいね! この英語

When I was in the ring, I felt alive.

リングの中では、私は生きていると感じました。

このパートの前に自分自身が英語が話せなくて苦労したエピソードを話していた中野さん。そして英語が話せなくても楽しめるプロレスというものは Universal(世界共通)である、という非常に力強い言葉の後、このフレーズが出てきたのです。 簡潔でシンプルなフレーズではあるのですが、ブル中野さんにしか言えない、そして彼女が発するからこその素晴らしいフレーズですね!

英語が苦手だ、と言いながら最後まで英語でのスピーチをやり切ったブル中野さん。 この長さの英語スピーチをこれだけの観衆の前で行うということは容易なことではありません。どれだけの練習を本番に向けてしてきたのか、想像するだけでも大変さがわかるかと思います。たくさんの経験をし、ハードな練習や試合をこなしてきた彼女の全てが詰まった英語スピーチだと思います。

このスピーチを受けて、海外の視聴者からは

「小さい頃から見ていたレジェンド! 彼女こそこの栄誉にふさわしい!」

「どれだけ彼女が愛され、影響のある人か! 彼女は開拓者だ!」

「彼女こそ日本史上最怖のレスラーだ!」

と絶賛の声が集まっていました。

決してネイティブのような流暢で完璧なスピーチではないかもしれません。でもスピーチ、そして言葉というのは決してうまさだけで伝わるものではない、ということを彼女のスピーチが証明してくれたのだと思います。堂々と力強く、英語を話すブル中野さんのスピーチ、日本人としてぜひ参考したいお手本ですね!