一般社団法人おじさん未来研究所は4月25日、「おじさんの未来に関する認識・意識」に関するアンケートの結果を発表した。同調査は11月1日から12月17日、20代以上の男女を対象にインターネットで実施した。
同調査は、世の中の「おじさん」に対する見方や、「おじさん」自身の意識を明らかにし、今後のおじさんの活躍の方向性を模索することを目的としている。
アンケートの設問は、「全世代向け」「30代以下の方向け」「40代以上の男性向け」「40代以上の女性向け」の4つのパートから構成し、様々な切り口から「おじさん観」を分析できるようにした。調査結果から浮かび上がった「現状のおじさん観とおじさんの未来」に関する要素を抽出し、伸ばしていく点、改善が求められている点に分けて分析。その結果、人生100年時代に活躍し続ける「おじさん」像が見えてきた。
1つ目のポイントは、「おじさん」に対する印象について。
回答者がおじさんについて感じることは、年代に寄らず、傾向はほぼ同じだった。上位はポジティブ(青字)な印象が多い一方で、中位以下にはネガティブ(赤字)なものも多く、改善していくポイントが見て取れる。
次の「おじさんの未来は明るいか?」についての回答からは、おじさん自身が一番悲観的に捉えていることが分かった。一般的に、会社、家庭、社会など様々な面で負担を背負っていると感じている当事者故に、自らへの不安も大きいのかもしれない。
2つ目のポイントとして、「おじさん」に対するポジティブな印象の特徴についてまとめた。 | photo_center |I@004.jpg,「好感を持てる」と感じたおじさんの特徴|
これらの要素を持つ「おじさん」が好感を持たれやすいことを示している。多くの回答者が、おじさんが持つ豊富な経験と知識を高く評価している。また、社会的な信頼性と頼りがいを感じさせる存在としてのおじさんの役割が認識されている。他者に対して謙虚な態度とサポートをしながらも、自身も前向きに挑戦している姿を期待されていることがうかがえる。
3つ目のポイントは、「おじさん」に対するネガティブな印象の特徴についてまとめた。
これらの要素を持つ「おじさん」がネガティブに捉えられやすいことを示している。一般的にも嫌われやすいと思われる人の特徴が並んでおり、それらに対する改善の要望が書かれていた。高圧的で批判的な態度、セクハラやパワハラを含むモラルに反する行為が、残念ながら一部のおじさんには見られるよう。
では、具体的にどのような人が「ロールモデル」として見られているのだろうか。
有名人の中からあげてもらった。
断トツの1位は「所ジョージ氏」、2位が「高田純次氏」、3位が「タモリ氏」と並んだ。
所ジョージ氏、高田純次氏は、30代以下、40代以上の女性、40代以上の男性それぞれで集計してもそれぞれ3位以内にランクインとロールモデルとして幅広い世代に認知されていることがうかがえる。
また回答者に聞いた「なぜその有名人を選んだのか」の理由を10の特徴にまとめた。そこには「2.ポジティブな側面」に上がっている要素が並んでおり、実際のロールモデルとしての好感度との関連性がみられる。
調査名: おじさんに関する認識・意識調査
調査期間: 11月1日から12月17日
回答数: 560件
調査方法: オンラインアンケート