X(旧Twitter)は現地時間5月3日、ブロック機能の仕様を一部変更したことを同社のEngineeringアカウント(@XEng)の投稿で明らかにした。Xのオーナーであるイーロン・マスク氏はさらに、「ブロックされたユーザーは公開ポストが閲覧できるようになる」と追加の仕様変更も示唆している。

  • Xのブロック仕様変更

Xのブロック機能は、特定のアカウントを相互にフォローできなくしたり、返信や一部の通知がブロックした側に届かないようにするもの。今回の仕様変更により、ブロックしたユーザーからブロックされたユーザーの投稿(ポスト)に対して返信(リプライ)した場合、ブロックされた側はその返信を見られるようになる。

つまり、従来は自分(A)がブロックした相手(B)にリプライを送っても相手側(B)には見えていなかったのが、今後はその相手側(B)にも自分(A)のリプライが明示的に表示されることになる。

Xではこの変更により、「これまでは見ることができなかった潜在的に不適切なコンテンツを特定して報告できるようになり、アカウントとプラットフォーム全体の整合性が保護される」と説明。

また、この取り組みは「ブロック機能を公共の町の広場としての原則に合わせる継続的な取り組みの一環」であり、「Xの目標は、投稿の公開性を維持しながら、ユーザーが自分の体験をコントロールできるようにすることだ」とコメントしている。

Xのブロック機能の仕様変更に関連し、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏は、「ブロックにもう1つの変更が加わり、ブロックされたユーザーは公開ポストが閲覧できるようになる」とユーザーに対する返信の中で明らかにした。現時点でこの機能が導入されているのか、採用時期がいつになるかといった詳細は明らかになっていない。

なお、同氏はブロック機能について「意味がない」、「(ダイレクトメッセージを除いてブロック機能を)削除する予定だ」、「ミュート(機能)がある」と過去に発言したことがある。